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ヤ サ シ イ セ カ イ 8,5

ヤサシイセカイ8と連動させるつもりだったのでやや短めです

今回はエロスを目的とした構成になっていますので R18 です。ご注意ください


ファンタジーなダーク系のお話です
少女騎士と入れ替わった盗賊視点で進行します

 ヤ サ シ イ セ カ イ ~シンパシーリング 3,5



 服を脱ぎ捨てて戸を開けた瞬間、生暖かい湿気が全身を包む。
 貴族の家だけあって、浴室はかなりの広さを有していた。
 小奇麗に磨かれた天井や壁。充分に足を伸ばせるほど大きな浴槽は白い湯気を放ち、洗髪剤はもちろん、洗面器やイスに鏡といった小物までもが揃った環境はひたすらに感心を呼ぶ。
 盗賊時代の水浴びが、どれほど粗末なものだったのかがよくわかる光景だ。
「湯につかるのは、久々だなぁ……」
 浴槽のお湯に手を浸すと、熱すぎずかといってぬる過ぎもしない最適な温度だった。
 使用人は全て解雇したはずなのになぜ、と思う間もなく、リタの記憶が答えを出す。
「……あぁ、『兄さん』か」
 病弱な兄は、四六時中ベッドの上にいるわけではない。むしろ外に出られないことに負い目を感じているのか、ある程度の家事は積極的にこなしてくれている。
 本来ならばゆっくり休んでいて欲しいと願いつつも、リタはそんな兄に感謝していた。
 だがそれも、昨日までの話だ。
(そういうことなら、遠慮なくコキ使ってやるぜ)
 わずらわしい家事の心配がなくなり、ウィーグルはさらに上機嫌になった。
 湯をすくい上げた桶を、頭のてっぺんから思い切りひっくり返すと、温かな水が脳天からつま先まで一気に染み渡り、肩の荷が下りたような快い感覚が染み渡る。
「ふぅ~……」
 頭を振り、水滴を払い落とす。その動きに合わせて胸が左右に振り回される感覚が走り、ふと、ウィーグルは視線をおろした。
 ムダ毛のない白い肌に、淡紅色の乳輪と乳首を真上から見下ろす光景。
 男のそれとは明らかに異なる、丸く隆起した乳房の重みを改めて感じ、頬が緩む。
 湯気で曇った姿見を手で拭うと、そこにいたのは無精ひげを蓄えた盗賊の男ではなく、うら若い可憐な少女だった。
「これが、俺かぁ……」
 上気した頬のまま目を緩め、しまりのない笑顔を浮かべる。
 盗賊行為をする中で犯してきた女は数知れない。そんな中でも、リタの見てくれはかなり上位に食い込む。
 活動的なショートヘア。どこに剣を振るう力を隠しているのかと疑いたくなるほどの華奢な腕。
 年頃らしく膨れた胸。くびれた腰。薄い陰毛に覆われた、足の付け根。
「……んっ」
 気が付くとウィーグルはリタの……いや、自分の乳房へと手を添えていた。
 入れ替わった直後にも服の上から揉んだが、あのときは嘲笑がメインだったためあまり意識をしなかった。だが改めて、意図的に、性的な興奮を伴って触れた女の胸は、男として触れた時とは全く異なる感覚をもたらす。
 小さな手で触れる女の胸は見た目以上のボリュームを錯覚させ、巨乳を弄んでいる気分だ。指と指の隙間からこぼれる乳肉の感触も、たまらなく心地良い。
「ふっ……んぅ……」
 力をこめるたびに胸の形が変わり、滑らかな手触りに身震いがする。
「あはぁ……んっ……こ、声が……出ちまう……」
 嬌声が浴室に反響し、淫らな吐息が少しずつ大きくなっていく。
 男の自分がこんな声を漏らすという、屈辱的でありながら倒錯的な興奮をもよおす行為に、ウィーグルはますます手の動きを激しくさせた。
「あっ、ひゃあっ! な、なんだ……これ……んんっ!」
 ピンと尖った乳首を指先が擦ると、痺れるような快感が走った。
 男のものと比べて力強く勃起した先端を見下ろしていると、唇が吸い寄せられそうになる。
 ものは試しとばかりに胸をすくい上げ、ウィーグルは舌を伸ばした。
「んっ……く……くっ!」
 目の前に迫る乳頭を舐めようと、蛇のようにチロチロと動かす。しかしわずかに届かず、舌先からトロリとした唾液がこぼれ落ちた。
「ふぁっ」
 生暖かな粘液が敏感な箇所にまとわりつき、またもや甘く痺れる快感が走った。
 ウィーグルは舌先での自慰行為を諦め、粘液によって滑りの良くなった乳首に再び指を這わせる。
「やっ……は……これ、……キモチ……いっ、んんっ!」
 かたくシコった蕾を指で挟み、レバーを扱うような大胆な手つきでこねくり回す。
 正面の鏡には、自らの乳房を両手でわしづかみにし、とろけた表情を浮かべた少女が映っていた。
 それは快楽に戸惑う生娘の表情であり、淫靡に溺れる魔性の顔つきでもあった。
 自らを穢す行為に没頭し、男としての乱雑な手淫を女性の乳首に対して何度も何度も繰り返す。
 やがて鏡が風呂場の湿気で再び曇りはじめると、女体が霧の中に隠れるようにかすれて見えなくなった。
 視界から女の姿が失われても女体を弄り回す感触はなくならず、受け取る快感はさらに増大し、浴室が女の喘ぎ声で満たされていく。
「やべっ……これ、イイ……んくっ、い、イク……アッ! イクイクイクイク!」
 股間は切ないほどに疼き、しかし柔らかな肉鞠から手を離すことが出来ず、ひたすら荒々しく揉み続ける。
 下腹部が波打つような快感に襲われ、頭の中で白い塊が盛大に弾けた。
「イ……ク……アアアあああああああああああああああああッ!!!!」
 残響する壮絶なヨガリ声を上げ、大きく仰け反る。
 胸の形が変わるほど強く握り締め、大きく開いた口端からはヨダレが溢れた。
「あはっ……! はっ……、あ……ふっ……!」
 ピクピクと痙攣を繰り返し、絶頂の余韻にひたる。男と全く異なった緩く甘やかな時間が何秒も、何十秒も続いた。
「は、はは……胸だけで……イッちまった……」
 男として初めて味わう女の快楽に、ウィーグルが笑みを漏らす。
 牢から逃れ、若く美しく強い肉体を得た上に、こんな快感までおまけに付いてきた──これから先ずっと、このカラダが自分のものだと思うと、愉悦への期待を抑えることができなかった。
「くひっ、……くひひひ、くひゃははははははっ!! 最高だ! 最高のカラダだぁ!」
 淫猥に染まった浴室が昂揚した喜びに塗り替えられる。
 真っ裸で哄笑を上げるリタを咎める者は、誰もいなかった。



 風呂上りの髪を乱暴にタオルで拭きながら廊下に出ると、壁に手を付いてよろよろと玄関に向かう男の後姿が見えた。
「よぉ、お目覚めか?」
 声をかけると、男の肩がビクッと震える。だが振り向くことはなく、それどころか逃げるように歩調が早まった。
 元々が大したことのない速度だ。ウィーグルはリタの兄カイトに、悠々とした足取りで近づいていった。
「こんな時間に、どこへ行かれるつもりですか、兄さん? もしかして……」
 わざとらしく『リタ』の口調を使い、あっけなく追いつく。
 肩に手を回し、壁を突いていない方の腕に胸を押し当てながら、ウィーグルは兄に囁いた。
「他の誰かに、私のことを話すつもりじゃ…………ねぇだろうなぁ? あぁん?」
 少女の声色のままドスを聞かせると、懸命に前へ突き出ていた兄の足が止まった。
 その素直な態度に気を良くし、ウィーグルは口調を『リタ』に戻して語り出す。
 清廉潔白な少女騎士の声で、盗賊として当たり前に使ってきた嘘の言葉を、騙り出す。
「いいですか、兄さん。今夜のことは誰にも言わないで下さい。私の言うことをちゃんと聞いてくれたら、この身体はリタに返しますから」
「……ほ、本当、か?」
「えぇ、もちろん。私も、元の体に愛着がありますし」
 そんなものがあるわけがなかった。万が一にも獄中の盗賊が無罪放免され、体を元に戻す方法があったとしても、ウィーグルは元に戻るつもりなどカケラもない。
(こんな良いもの、返すワケねぇだろうがよ……)
 信じる方が馬鹿なのだ。
 しかし兄カイトは、その言葉を受け入れた。信じるしかなかったといった方が正解だろう。
 下手に逆らって、大事な妹の体を傷付けられでもしたら取り返しがつかなくなるからだ。
「……お、俺は、何をすればいいんだ?」
「ふふっ、理解が早くて助かります。さすが兄さんですね」
「くっ……り、リタの真似をするな」
「真似とは少し違うのですが……まぁ、お前がお望みだって言うなら、俺の話し方をさせてもらうがな」
 声も表情も変わらないのに、口調を変えた瞬間、『リタ』の微笑が邪悪な雰囲気をまといはじめる。
「とりあえず、乾杯の続きでもしようか。今度は気絶するんじゃねぇぞ?」
 病床の兄という新しい部下を手に入れたウィーグルは、上機嫌のまま食堂へと向かった。






女騎士編 第二章終わります
次回 シスター編第二章スタートです

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非公開コメント

No title

ついにエロシーンきた!

病弱な兄さんが盗賊の部下になった、そしてあの魔道具。
まさか……!?

コメントありがとうございます

> John さん
コメントありがとうございます

果たして兄さんの運命は…!?
答えは第三章で!(未定)