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ヤ サ シ イ セ カ イ 11

なんだか入れ替わりアニメ映画が大人気みたいです
ダーク展開?不可逆エンド?あるわけないですよね畜生



そんなわけで同じ入れ替わりでもこちらはダーク全力なTSファンタジーのお話です
少女騎士と入れ替わった盗賊視点で進行します

今回はエロスを目的とした構成になっていますので
R18といたします。ご注意ください



 ヤ サ シ イ セ カ イ ~シンパシーリング 4


 近衛騎士団の『リタ』はとても気だるげだった。
 片手で膳を載せた盆を運び、ふらふらと覚束ない足取りのまま地下へと続く階段を下りている。歩くたびに器からスープがこぼれ、盆の上に撒き散らされていた。
「ふぁ……ねっみぃ……」
 大きなアクビをしながら、『リタ』は昨夜のことを思い出す。
 少女騎士の身体と人生をまんまと手に入れたウィーグルは、兄に正体を打ち明け祝杯をあげた。しかしこの体は酒に慣れておらず、すぐに酔い潰れてしまった。
 今も酒の影響か、ガンガンと頭が痛い。石壁に囲まれた狭い階段を下りるたびに響く自分の足音すら不愉快だった。
 それならいっそ騎士の仕事など放り出してしまっても良かったが、体に馴染んだ習慣というのはなかなか抜けないらしく朝になるときっかり目が覚め、気が付けば王城へと出向いてしまった。
「まぁ、少しずつ変えてってやるさ」
 さしもの盗賊ウィーグルといえど、少女の肉体そのものを盗んだ経験などない。
 目線の高さ。濁りのない声。甘い体臭。乳房の存在に、下着がぺたりと張り付く何もない股間。ひらひらと動く制服のスカート。
 以前とは異なるさまざまな新しい感覚に戸惑いながらも、悪い気分ではなかった。この全てが自分のものであり、そして気に入らないものがあれば自由に変えていけるのだ。
 習慣などいくらでも上書きできる。この身体のままウィーグルとして違和感なく動く事が出来る日は、決して遠くないだろう。
「ひひっ、そう思わねぇか? おい!」
 だらしない笑みを浮かべたまま、たどり着いた牢屋の前に立ち中の人物に声をかける。
「あ、あなた……!」
「元気だったかぁ、リタ……いや、薄汚い盗賊さんよぉ?」
 約一日ぶりに見る『ウィーグル』は、先日よりも無精ヒゲが伸び小汚い印象を加速していた。
 せっかくの男前が台無しだ、と思うのと同じく、その元・自分の身体に嫌悪感を覚える。
 ここまでよどみなく歩いていた足が止まり、前に進むのを急にためらい始めた。
「返して下さい! 私の身体……!」
 鉄格子に飛び掛るような勢いで鉄格子の隙間から腕を伸ばし、盗賊のだみ声で本物のリタは騒ぎ立てる。
 太い腕が格子の隙間から勢い良く差し伸ばされ、『リタ』の身体がビクッとすくみ上がった。
(……なるほど? 男が苦手ってのは本当らしい)
 リタは男性恐怖症のきらいがあり、兄以外の男とほとんど接触をしてこなかった。
 人格が入れ替わろうとも、その習慣は抜けきれないらしい。まさか男の自分が男相手に怯えるなど、考えもしなかったことだ。
 気に食わない感覚だが、しかしウィーグルはなんでもないことのように薄ら笑いを浮かべ、離れた位置からリタを蔑んだ。
「ふん……ずいぶんそのカラダに馴染んだみたいだなぁ。女に向かって怒鳴り散らすのが板についているぜ?」
「……ッ」
 ウィーグルの台詞にハッと目を見開き、よろよろと力なく鉄格子の傍を離れていく。小声で騎士の誇りがどうのと呟き出す。本人も意識的に今の行動を取ったわけではないらしい。
「お、お願いします、元に戻してください!」
 しばらくショックを受けていた様子だったが、態度を改めて石畳に頭をこすり付ける。
 『自分』が土下座をする姿を見るのはもちろんこれが初めてだった。盗賊の頭であるウィーグルがこんな風に懇願したことなど一度も無い。
「わ、私に出来ることなら、なんでもします! だから……!」
「なんでも、ねぇ……」
 相手に気取られぬよう、男に怯えるカラダを動かし持ち運んだ食事を鉄格子の隙間に差し込む。
「まぁ、メシでも食えよ。昨日から何も食っていないだろ?」
「……」
 リタはしばらく体勢を崩さなかったが、やがて空腹が勝ったのかのろのろと食事に手を伸ばした。その間にウィーグルは牢屋から離れ、無意識に男を避けていた。
(……チッ。面倒くせぇ)
 元自分相手にこんな調子では、この先が思いやられる。早起きするのとはワケが違う、これこそ不要な習慣だ。
 徐々に自分の習慣を上書きしていくのもいいが、「男嫌い」だけは早急に変えるべきだろう。
(とはいえ、どうするか)
 床に腰を下ろし、頬杖をつきながら考える。
 こんなときウィーグルが頼りにするのは、盗賊としての経験則だ。
 男嫌いの少女を捕らえたとき、自分ならどうするか……普段なら泣き叫ぶ顔を見たいがために構わず犯してやるが、今回に限り払拭する方法を考える。
 急に黙ったウィーグルをリタは訝しげな顔をして見つめたが、ふいに視線が一点に集中し、口に含んでいたパンを危うくのどに詰まらせかけた。
 考え事をしていようとそんな様子を見逃すはずも無く、盗賊の目が原因を探る。
(……ははぁん?)
 少女騎士の制服を着た自分の体を見下ろした瞬間、パズルのピースがかちりとはまった。
 『リタ』の下肢は大胆にあぐらをかき、スカートから大きくはみ出している。
 「床に座る」など貴族出身の少女がするはずもなく、こればかりは習慣外だったようだ。
 自分の視点からでは見えないが、真向かいの囚人にはスカートの中身がきわどい形でさらけ出されているに違いない。薄暗い地下監獄では下着の色すら判別は難しいだろうが、「見えた」あるいは「見えそうだ」と気付き動揺した時点で充分に意味がある。
 ウィーグルは『リタ』の唇を吊り上げ、ことさら優しい声を発した。
「気になりますかぁ? 「私」のパ・ン・ツ」
「あ、脚……閉じてください!」
「ふふん、そんなこといって……ほらっ」
 可愛らしい掛け声と共に自らの手でスカートの端をつまみ、めくり上げる。
 空気が太ももの内側を通り抜け、背筋がゾクッと震えた。
 女が目の前で自分の下着を見せつけて、しかもその女は自分だという状況に、ウィーグルは倒錯的な興奮を覚える。
 一方でスカートを握る手がぷるぷると震え、今すぐ下ろしたい欲求に駆られる。恥ずかしくて、泣きそうな気分だった。
 相反する二つの気持ち────下劣な盗賊としての高揚感と、男嫌いのカラダが受ける羞恥心とがせめぎ合い、天秤を大きく揺らしている。
(……そうか。そうすりゃいいのか)
 『リタ』はスカートを下ろさず、泣くことも選ばず、よりいっそう酷薄な笑みを浮かべた。
 男嫌いを治すには、男に慣れさせればいい。獄中の薄汚い男に自らの痴態を見せ付けることができるのなら、この先、どんな男が相手でも気後れすることはないはずだ。
 光明を見出した少女騎士の肉体は、おもむろに制服のボタンに手をかけた。


「な、なにを……して……」
「あぁん? 決まってんだろ」
 肩章の付いたジャケットをはだけ、シャツのボタンを外していく。
 三つ目まで外したところで、胸の双丘とそれを覆う下着が顔を覗かせた。
「今からオナニーするんだよ。優しいこの俺が、お前の男嫌いを治してやるのさ」
「や、やだ……何言って……へ、変なことしないで下さい! やめて!」
「なんなら、お前もシコってみるか? せっかく入れ替わったんだ、お互い異性の快感ってやつを楽しもうぜ? くひゃひゃ!」
 少女の声色のまま下品な台詞を使い、見せ付けるように脚をガニ股に広げる。
 『ウィーグル』の顔は羞恥を通り越し蒼白に染まっていた。
 スープの入った器を蹴倒し、よろよろと鉄格子にしがみつく。
「やめて、ください……お願いします……。身体、返してください……本当になんでもしますからっ」
 無精ヒゲを生やした男の顔に涙がつたい、憐れに請い願う。
 彼女は知らない。魔道具【シンパシーリング】で入れ替わった二人は、元に戻れはしないということを。いくら懇願しようと、どんなことをしようと、リタの運命は何も変わらないのだ。
(だが、まだ教えられねぇな)
 そのことを知らせて絶望させるのは、いつでもできる。知らないなら、それをエサに動かしてやればいい。
 妹を元に戻せると考え、盗賊の言いなりになる兄と同じように利用してやるのだ。
「なら、お前もオナニーしろよ」
「え……」
「自分の元のカラダに欲情して、大嫌いな男のモノを自分の手でこすってみせるんだ! なんでもするんだろぉ?」
「そ、そんな、そんなこと……ッ」
「できねぇってか? まぁいいさ。それなら俺はこのまま『リタ』として、お姫様や兄さんと楽しく過ごすだけだ」
「!」
 羞恥と嫌悪感に濡れていた目が、その言葉で大きく見開かれる。
 尊敬する姫騎士や兄の話をしたことが決定打になったのか、瞳には悲壮な決意が宿っていた。
「や……やり、ます」
「……くひひっ、そうこなくちゃな」
 まさか本気で体を元に戻してもらえると思っているのだとすれば、彼女は浅はか過ぎる。
 もちろんそんな態度はひた隠しにし、ウィーグルは少女のカラダで行う自慰に没頭し始めた。

「んっ……あ、はぁ……っ」
 全裸になるのももどかしく、はだけた服の隙間に手を差し込み下着の上から胸を揉んでいく。
 鷲づかみにしても手のひらからなお乳肉があまるが、それは『リタ』の胸が特別大きいというわけではなく彼女自身の手が男のものと比較してとても小さいからだ。
 胸を揉む感触は心地良いの一言に尽きる。先日の風呂場では初めて味わう胸部からの快感に戸惑い翻弄されるばかりで楽しむ余裕があまり無かった。
 しかし今回は違う。
 弾力のある胸を強く揉むと、こそばゆい痛みを伴った快感が走る。逆に、手のひらで転がすように撫で回してみれば、甘く痺れる緩やかな快楽を味わう事が出来た。
「ン……んぁ、ぁん……ッ、ふあぁ、あ、はぁ……っ!」
 自らの声帯から紡ぎ出される声にも興奮を禁じえない。
 至近距離で女が喘ぐよりもよっぽど近い位置から聞く嬌声は、脳がとろけそうになる。
(このエロい声……が、俺の、声、なのか……)
 数々の女を犯し泣き叫ばせてきた盗賊ウィーグルが、女として喘ぎ、悶え、恍惚に浸っている。その状況は非常に倒錯的で、くらくらと目眩がするほど甘美な感覚だった。
 下着の上からでもハッキリわかるほど乳首が立ち、親指がかすめるたびに快感の威力が強化されていく。
「んっ、ふあぁっ……! こ、このカラダ……エロ過ぎ……だろ、うぅんッ!」
 昨夜もそうだったが、どうやら『リタ』は胸が敏感らしい。
 揉み始めてからほんの少ししか経っていないのに、少女騎士の肉体はすっかり悦楽に染まっていた。
「うっ……ううう……助けて兄さん……」
 気色の悪い男の泣き声に顔を上げると、下半身むき出しのヒゲ面男が両手で顔を覆っていた。ズボンを下げたところでリタの羞恥心が限界を迎えたようだ。
 だが男の身体は正直なもので、遠目にも勃起しているのがわかる。女の喘ぎ声を聞いていたからか、ガチガチに直立した男根の先端からは、すでに先走り汁がこぼれていた。
 ともすれば、手を触れるまでもなく射精してしまいそうだ。
 元とはいえ、自分のペニスがそんな情けない放射をしてしまうのは許せない。
「おいおい、ちゃんと見てろよぉ。騎士様が自分で慰める姿なんざ、まずお目にかかれないぜ? あ、んんぅっ!」
 牢屋の中にいる男を蔑みながら、弾力のあるシコリを指先で転がす。
「ふあ、ぁ、ぁ……ふぅん! すげっ、んんっ……声が、抑えらんねぇ……あふぅっ」
「うっ……ぐすっ。……アトラ様……兄さん……えぐっ」
「はぁ、は、うっせぇな。冷めるから黙ってシコれよ。ほら、早くしろ!」
「…………」
 恫喝すると、リタは従順にも口を結び嗚咽を押し殺した。しかし両手は相変わらず微動だにしない。
「ど……どうすれば……」
「なんだ、わかんねぇのか? んっ……その、ギンギンに勃ったペニスを握って前後にこするんだよ。剣を振るみたいに、なぁっ」
「い、一緒に、しないで下さい……っ」
 弱々しい声で反論するが、言われたとおり震える手が男の陰茎を握り締める。
「んっ……あつ、い……」
「……あ~、感想とかも禁止だ。俺のエロ可愛い声と違って、今のお前が喘いでもキメェだけだからなぁ。ははっ」
「ッ……」
 『ウィーグル』の頬にまた新しい涙の筋道が作られるが、それ以上の反応はせず黙々とペニスをしごき出す。
 最初はおっかなびっくりとした調子で何度も腕が止まっていたが、やがて小さな息遣いを漏らしながらスムーズに動かし始めた。
(カラダが覚えている……ってわけか)
 ウィーグルが『リタ』の習慣に影響されたように、今のリタも『ウィーグル』の身体に根付いた習慣を体験しているのだろう。
 男嫌いの少女騎士が、男の性欲に翻弄され、男としての快感に目覚めていくのだ。
 これほど愉快な見世物は初めてだった。
「くひっ、くひひッ……あぁん!」
 愉悦の赴くままに手を動かし、自身も女の快感にのめりこんでいく。
「んっ、ぁん……ッ、きゃぅ……! はぁ、はぁ……ふぁッ、ぁっ、あぁぁんっ!」
 喘ぐたび、胸を弄るたび、股間の奥がきゅんと締め付けられるような切ない感覚を受け取った。
 その答えを探るべく、右手をスカートの中に伸ばす。
 突起物のない股間へ下着越しに触れた瞬間、指先がかすかな湿り気と快感を確認した。
「んんぁ……はぁっ、すっげぇな。もうこんなに濡れてやがる」
 愛液で滲んだ布地を女の入り口にこすり合わせると、粘性のある水音が聞こえてくる。
 クチャ、クチャと湿地を歩いているような音が、地下監獄全体に響き渡っている気さえした。
「はぁっ、あぁんっ! んんっ……ふぅ……ふあぁッ、くぁんっ」
 割れ目に沿って指を動かし布地を強く押し当てると、いっそう淫らな体液があふれ、下着を湿らせていく。
 リタの肉体は、男を迎え入れる準備を完全に整えていた。
 血流を一点集中させた男の戦闘状態と異なり、女穴は隙間風が吹いているかのようにうら寂しく、切なく疼いている。
 男を求め、膣肉が収縮を繰り返していた。
「んっ、ぁんっ……はぁぁぁッ、んンゥッ!?」
 突如として指先が陰唇の上部に触れ、一際大きい声を上げる。
 女体の中でも一番敏感なソコは、不用意に触るにはあまりにも刺激が強すぎた。
「ふぁ、な、なんだ、これ……。今までで、一番……すげンンッ!」
 乳首と非常に良く似た感触の、下半身の小さな突起物を、今度は意図的にこすり、撫で回していく。
 硬いくせにコリコリと軟らかいソレを弄るたびに、身体全体がゾクゾクと痺れた。
「はぁ、はぁ……やべぇ……これ、すげぇ……っ」
 乳首とクリトリスを同時に摘むと、脳の片隅が小さな絶頂を迎える。しかし両手の動きは収まるどころか、更に快楽を求め激しさを増していた。
 もっと、もっと気持ちよくなりたい。
 淫欲に耽る『リタ』の顔はとろけ、だらしくなく半開きになった口からはヨダレが漏れる。清廉な少女騎士の面影はどこにも見当たらなかった。
「んっん……はぁ、はぁ……やだ……なにか、くる……!」
 禁止をしたはずの男の喘ぎ声が聞こえ、集中力がわずかに散らされる。
 牢屋の中では、限界以上に勃起したペニスを両手でしごき、同じく性欲に呑まれた表情で身体を震わせる男がいた。
「はっ……んんっぁ。い、いいぜ。なら……んはっ、思いっきり、だしちまえ……!」
 大胆に脚を広げ、性器を弄り回す姿をさらけ出す。
 男の前でこんな格好をしても、何も怖くない。リタの肉体は興奮にヨガリ狂い、それどころではなかった。
 男性への苦手意識が快楽に上塗りされたことを確信し、ウィーグルは最も大きな絶頂を迎えるべく神経を集中させた。
「はぁッ、はぁっ……はっ! ンンッ、ぁ、あぁあ……はぁぁんっ!」
 息遣いが、喘ぎ声が、乳房が、乳首が、陰核が、膣穴が、女体で味わう何もかもが気持ち良い。
「やだ……や……んっ、くる、きちゃう……!」
「ぁっ、はぁっ…んんんんっ、イケ、自分の前で、自分に向かって、ふぅんっ! はぁ、汚い男の精液を、撒き散らせ! あぁっ…あっあっあっ…あぁぁんっ!」
 罵倒する台詞も享楽の声に塗りつぶされ、思考を奪われていく。
 愛液をかき回す指が入り口の浅い箇所を引っ掻いた直後、『リタ』の顔が天を仰ぎ、全身を震わせた。
「あ、あっあっあっあっ! ク、イクっ……んんっ! んくぅぅぅっん────ッ!」
 昨夜よりも深く激しい絶頂を、一度のみならず立て続けに味わいながら、ウィーグルの意識が飛ぶ。
「ぅぁ、やあ……っ、な、なに、か、出てる……っ」
 苦悶に満ちた男の声もどこか遠く、少女騎士は唇を吊り上げ、永遠に続くかのような悦楽の余韻に浸っていた。






むろん、というか、言うまでもなく……
Tさん先生の「Body Snatcher」が大好きです
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