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ヤ サ シ イ セ カ イ 19

リンクを貼らせて頂いている「さんど」さんの“アリーナ入れ替わり”がドストライク過ぎたので
2冊目の編集作業を止めて続きを進めました

ダークな入れ替わり最高です

少女騎士と入れ替わった盗賊の話です


 ヤ サ シ イ セ カ イ ~シンパシーリング 9


*:アトラ

 姫騎士アトラは王国の第一王女である。
 いかに勇猛果敢であり、どれほど武勇に優れていようともその立場が揺らぐことはない。
 ゆえに、催し物ともなれば彼女は鎧のかわりにドレスを纏い、姫騎士ではなく王女として振る舞わなくてはならないのであった。
 今夜王城が主催する夜会は、特にそれを意識する必要がある。他国との交易を担うマーグレイ商会のトップをはじめ、王国の発展に欠かせない上級階級の人間ばかりが集まる社交の場だ。
 アトラは招待客一人一人に格式ばった挨拶をし、彼らの楽しくもない話題に笑顔で受け答えをしなければならない。
 憂鬱だった。
「私もこっちに加わりたいわ……」
 机上にある王城の見取り図を憂鬱そうに見下ろして、ため息を漏らす。
 アトラを除いた騎士団の面々は、城内及び近隣の警備任務にあたる予定だ。国の重鎮が集まる夜会は、警戒をしすぎるぐらいで丁度良い。
 城の衛兵や騎士団が巡回し、会場に近衛隊長レギオニウスが加われば不審者のつけ入る隙などない。
 鉄壁の布陣であると自負するが、しかし一抹の不安は拭いきれなかった。
(ウィーグルを取り返しに、仲間が来るかも……)
 盗賊の男を捕らえてから、常に付きまとっている思いがアトラの脳裏によぎる。
 本来ならば、夜会が始まる前にあの男の処遇は決めるべきだった。アトラは殺さずに済ませたいと考えていたが、今の情勢はそれを許さない。
 盗賊の処刑は、民衆の怒りを逸らすための苦肉の策であり、有効だった。近衛隊長の進言とはいえ、決めたのは他ならぬ自分の意志だ。
「……重いわ」
 正しい事をしていると信じていても、人の命を奪う決断は心を濁らせる。
 この先、王国の平和を守るために同じ状況に立たされることが、ないはずがない。
 小さな背中にのしかかる重責に押しつぶされないよう、アトラは自らの頬を強く叩いた。
「……よしっ」
 ナーバスになりかけた気持ちを切り替え、侍女を呼ぶ。
 彼女は姫騎士から第一王女へと代わり、務めを見事に果たそうと臨んだ。


***
*:リタ(ウィーグル)

 レギオニウスから言い渡された仕事は、都市部の巡回任務だった。
 今夜、王城では夜会が開かれる。有力な貴族を招き、煌びやかな飾りつけと豪勢な食事でもてなす贅沢な催し物だ。
 いかにも貧困層からのヒンシュクを買いそうな宴だが、まさかその貧困層の生まれであるウィーグルが夜会の警備をすることになるなど、本人すらも想像していなかった。
(くひひ、偉くなったもんだぜ)
 騎士として仕事をし、人々からは尊敬の眼差しで、あるいは羨望の混じった目で見つめられる。それらの視線を『少女騎士』のウィーグルは爽快な気分で受け流していた。
 どいつもこいつも、見た目でしか判断をしない愚か者ばかりだ。
「怪しい人がいたら、すぐ私に知らせてね。深追いはしないこと」
 先頭を歩く小隊長のリエーレが振り向き、胸中で民衆を見下す『リタ』と、もう一人の少女騎士に注意を促す。
 都市部の巡回任務は、三人一組の小隊がそれぞれ割り当てられた地区を見回るという単純な仕事だ。
 少尉階級のリエーレと、まだ実績の少ない新人二名とで編成されたリエーレ隊は、都市部の裏路地を見回っていた。
「……少し、民の視線に敵意を感じます」
 生真面目そうな黒髪の少女騎士が、不安そうに呟く。
 先日の騒動がまだ尾を引いているためか、民衆の眼差しは友好的なものばかりとは限らなかった。
 悪魔に肩入れする邪悪な軍団め、などと揶揄する声も聞こえる。
「大丈夫よ。もう少しすれば、アトラ様が鎮めてくれるわ」
 不安そうな新人に微笑みかけ、リエーレは続けて『リタ』に目をやった。
「貴女は堂々としているわね。前はいつもビクビクしてたのに、人が変わったみたい」
「うぅん、そうかなぁ……」
 『リタ』として受け答えをする傍ら、たった今通り過ぎた暗がりから異臭を感じ取る。
 合図だ。
「……まぁ、たしかに別人だよ」
「うおおおおお!」
 ウィーグルが『リタ』の芝居をやめた直後、暗がりの中から背の低い男が躍り出た。
 全身を覆うフードの隙間から伸びた凶刃が、黒髪の少女騎士に向けて銀色の一閃を放つ。とっさの襲撃に新人の騎士は対応が間に合わず、剣を抜こうとした右腕を斬り付けられた。
「はああああッ!」
 男の勢いは止まらず、黒髪の少女騎士に体当たりを食らわせると、そのままもつれ合うように壁際へと追突する。少女は気を失ったのか、そのまま崩れ落ちて動かなくなった。
「下がって、リタ!」
 リエーレが剣を抜き、強襲を仕掛けた小男の前に立つ。
 突撃の際にフードが外れたのか、男の醜い全貌があらわになっていた。
 顔半分を覆う大きなコブと焼け爛れたような赤黒い肌に、リエーレの眉がひそめられる。だが小男の構える短刀を見て、彼女はすぐに毅然とした面構えを取り戻した。
「あなたは何者? なぜ私達を襲うの?」
「ぐへっ、話通り気の強そうな女だ。俺を見て同情の一つもしてくれねぇ」
「……いきなり襲い掛かってきた相手に、そんなものするわけないでしょ。狙いは何?」
 そうは言うが、襲われていなくともリエーレは男に同情などしなかっただろう。
 ウィーグル盗賊団のベノムは非常に醜かった。今はその見た目に悪臭も加わり、湧き上がる気持ちは憐憫などではなく嫌悪感だけだ。
「まぁ、あれだ。俺のコレがなくなる前に、一発ヤッておきたいと思ってなぁ」
「強姦魔ってわけ? 最低の男ね」
 少女騎士リエーレは、粘ついた笑みを浮かべながら股間を弄る男に侮蔑しきった眼差しを向ける。
 おそらく先程の不意打ちで、相手の力量は見極めたのだろう。『リタ』の加勢は促さず、正眼に剣を構えた。
「でも安心しなさい。騎士は無益な殺しをしないものよ」
「ぐへへへへっ、そいつはありがてぇな!」
 ベノムは短刀を構えていない手で小瓶を投げつけると、自らの一閃でそれを砕いた。
 二人の間で小さな破裂音が鳴り、中に入っていた白い粉塵が霧状に舞い散る。
「気をつけろよ騎士様! コイツを吸い込んじまったら、あっという間に身体が痺れて動けなくなるぜ!」
 下劣な笑い声を上げ、自らの戦闘手段を得意げに語り始める。
 ベノムは力こそ無いが、毒の扱いに関しては盗賊団の中でも右に出る者はいなかった。
 漂う悪臭も、二つの野草をすり潰して故意に臭わせた物だ。嗅ぎ慣れない者は微細ながら幻覚にとらわれ、手元を狂わせる効果がある。
 しかしリエーレはそれらをことごとく無視し、躊躇なく駆け出した。
「はぁぁっ!」
「何!?」
 背中から外したマントをひるがえし、前方の粉塵を払いのける。
 宙に広がる白く大きな布が正面を遮り、対峙していた相手の姿をお互いに見失う。予想外だった行動に、ベノムの方が一瞬おくれを取った。
「ぐわぁっ!」
 リエーレは剣をまっすぐに伸ばし、マントの裏地ごと敵を突き刺した。
 貫いたのは身体の中心ではなく肩口だったのか、地面をのた打ち回るようにベノムが肩を抑え、壁際から離れる。
「く、くそ、なんで、俺の毒が効かないんだ!?」
(効いていないわけじゃない……が)
 リエーレは手甲で口元を押さえ、額には早くも汗玉が浮かんでいる。しかし彼女は痺れる様子も幻覚に惑わされている様子も無く、油断することのない厳しい瞳で敵を睨み続けていた。
 その身を支えているのは、騎士としての気丈な精神なのだろう。ウィーグルは素直に感服した。
「まだやる気? 力の差はわかったはずよ」
「ぐ、ぐぐぐっ……」
 間合いをジリジリと詰めながら、鮮血を吸ったばかりの剣先を相手に向けるリエーレ。
 毒による不意打ちが効かなかった以上、ベノムが取れる手段はほぼ残っていなかった。
 傷口からはいまだに血が溢れ、短刀を握る手の先にまで血がつたい、落ちる。
「くそっ、ここまでか」
 やがてベノムは短刀を石畳の上に落とし、降伏をした。
「おとなしくしてなさい」
 毒使いとわかったせいか、彼女は必要以上に警戒しながら小男に近づく。
 降参と見せかけてから騙まし討ちするのは盗賊の基本だ。しかしベノムはそういった手段をとらず、なすがままに拘束されていった。
 両手をベルトで固定し、破れたマントで胴を縛り付けられる。
「やっぱり勝てなかったか」
 ベノムの拘束が終えるのを待ってから、ウィーグルはそう口を開いた。
「リタ……なっ!?」
 振り向いたリエーレの顔が驚愕に彩られる。
 ウィーグルは酷薄な笑みでそれを迎え、剣先を足元に向けた。
 倒れ伏した黒髪少女騎士の顔を踏みしめる、自分の足元へと。
「動かないでね、リエーレ。じゃないと、この子が酷い目にあうよ?」
「り、リタ……あなた、何を……!」
「騒がないで、言うことを聞いて? そしたらこっちは見逃してあげる」
 切っ先で少女の頬を撫でると、つぅ、と赤い線が走った。
 眠りが深いのか、ベノムに斬りつけられた少女が目を覚ます兆候はない。
「アニキ、すまねぇ……せっかく俺のわがままに付き合ってくれたのに」
「いいさ。俺だって、てめぇみたいな男に騎士様が犯されるのを見てみたかったんだ」
「あ、あなたたち……なにを……まさかっ!」
 捕らえた襲撃者と少女騎士がまるで旧知であるかのような会話をし、リエーレはハッと目をみはった。おそらく、リタと男は裏で繋がっていると想像でもしたのだろう。
 半分当たっているが、半分不正解だ。
「リタ、あなた裏切るの!? 一体どういうつもり!?」
「うーん、あのさリエーレ。騒がないでって……言ったよなぁッ!?」
 『リタ』の穏やかな声色が急に怒気で満たされ、剣が黒髪少女騎士の腕の中に埋まる。
 彼女は悲鳴一つ上げなかった。上げる事ができなかったといったほうが正確だが、わざわざリエーレに説明する必要はない。
「あははは、利き手が使えなくなっちゃったねぇ。これじゃ、もう騎士としてやっていけないな」
「ひどい……こんな……!」
「お前は黙って、俺達の言うことに従えばいいんだよ。次はコイツの鼻を踏み砕くぞ」
 顔を強く踏み込み、本気であることを伝える。
 リエーレは目に悔し涙を浮かべるものの、言う通り声を潜めた。醜いベノムに同情はしなかったが、やはり彼女も優しい人間なのだ。
「何をさせる気? この男と性交でもすればいいの?」
「くひひ。それもいいが、もっと簡単なことだ」
 ウィーグルは緩慢な動作で銀色の指輪を抜き取り、リエーレに投げ渡した。
「コイツを持っていろ。あぁ、別に嵌めなくていい。持っているだけだ」
「……」
 リエーレは指輪を受け取り、『リタ』を無言で睨み続ける。
 訓練では卑怯な手を使い勝利したが、彼女の身体能力はリタよりも上だ。一足飛びに向かって、牽制攻撃を仕掛けつつ黒髪の少女騎士を救い出すことも、難しいが不可能ではない。
 ウィーグルは神経を尖らせ、瞬時にそのような判断がされた場合に備え最大限の警戒を向けた。
 対峙する二人の少女騎士に、張りつめた空気が流れる。
 そこへ、無力化したはずの襲撃者の声が割り込んだ。

「かわいそうになぁ」

 ウィーグルは勝利を確信し、唇を吊り上げた。


*:ベノム

 ウィーグルの言いつけ通り、ベノムは自分を捕らえた少女騎士に同情をした。
「かわいそうになぁ。そんな綺麗なカラダをしているのに、俺なんかに盗られちまうなんてよぉ」
「何を言って……」
 対峙する少女騎士の姿をした「アニキ」から視線を逸らさず、リエーレが訝しげな声を返す。
 だが言い終わるよりも先に、彼女の手の中からまばゆい光が帯状となって漏れ出した。
「な、なに? きゃっ!?」
 急に放出された強烈な閃光に戸惑い、戦闘中なのも忘れ手の平を開く。瞬間、裏路地一帯が真っ白に埋め尽くされた。
 音もなく目の前を白く焼きつける源は、指輪だ。
 魔道具【シンパシーリング】のマホウが、今まさに発動されようとしていた。
(おおお!?)
 光に呑まれ自らの輪郭が失われる。
 意識がカラダから引き剥がされる感覚を、五感以外の何かで理解する。
 荒れ狂う嵐のような光の渦に魂だけが連れさらわれ、「ベノム」の肉体は瞬間的に抜け殻と化した。
「あああっ、あ────」
 苦しげな女の声が、右も左もわからない光の中で響く。
「ぐおおお、お────ッ」
 男の呻き声がそれに折り重なり、やがて混ざり合い、いつしか、それぞれの声色が入れ替わっていた。
「ああ────ぐぅっ!?」
「ぐお────きゃあッ!」
 女が粗野な声を、男が甲高さを意識した気色の悪い声音を一際大きく放ち、沈黙する。
 いつの間にか指輪からの輝きも消え、一見すると何の変哲もない装飾品に戻っていた。
 ほんのわずかな間の出来事だ。
「ぅ……」
 ベノムが目を開けると、自分の胸元に先ほどまでなかった谷間が出来ていた。
「お、おお……おおおお!」
 鋼鉄の胸当てに包まれる流線型の出っ張りを見下ろし、細く美しい手を何度も開閉させる。
 スカートの存在に気付くと、股間部分に手を押し当てた。
 何もない。短小ではあるが確かに存在していたはずの男の象徴は、すっかり消失していた。
「ぐひぇ、ぐひぇへへへッ!」
 大きなコブのせいで狭まっていた視野が、今はとてつもなく広い。いつも感じていた、皮膚の下で何かがうごめいているかのような肌の疼きもなくなっていた。
「な……なんで、私がそこに……」
 遥かに見通しの良くなった視界の片隅で、背の低い男が呻いているのが見えた。
 ベノムは、いや、『リエーレ』は頬をだらしなく歪ませ、同情の続きをする。
「本当に、かわいそうだよ。こんな良いカラダをしてた女が、今じゃそんな気持ち悪い男になっちまったんだからなぁ」
 身をかがめて、縛られた男の懐を弄る。
 予め用意していた解毒剤入りの小瓶を抜き取ると、中身の液体を一気に飲み干した。
「ふぅ……これで良し。ようやく身体が軽くなってきたぜ……ぐへへへへっ」
「何を言っているの……あなたは、誰!?」
「見てわからねぇか? 俺は、王国騎士団のリエーレ少尉だよ!」
 別人の記憶が頭の中にどっと流れ込み、自分が何者かを瞬時に理解する。
 背後ではウィーグルが哄笑をあげ、理解の追いつかない顔をする『ベノム』に決定的な言葉を突きつけた。
「お前達はカラダが入れ替わったんだよ! 形勢逆転ってヤツさ!」
「い、いれかわ……そんな、ことが……」
「ありえるんだよ。マホウの力を使えばなぁ」
 いつの間にか手からこぼれ落ちていた指輪を拾い、ウィーグルはもう一度自分の指につけなおした。
「くひひっ。こんなに上手く行くとはな。魔道具さまさまだぜ」
「う、上手く行くはずないわ! すぐにボロが出るに決まっている!」
「心配いらねぇよ。……だってリエーレは、いままで私の正体に気付かなかったじゃない?」
 ウィーグルが再び『リタ』の口調を操る。その声は彼女らしからぬあざけりを多く含んでいた。
「私が……『リタの中身』が、もうずいぶん前から違う人間だったなんて、知らなかったでしょ?」
「なっ!」
「今の俺達と同じさ。『リタ』も、とっくの昔にアニキと入れ替わっていたんだよ!」
 『リエーレ』になったベノムが『リタ』をアニキと慕い、彼女の言葉を全肯定する。
 その光景が、全てを証明していた。
「気分はどう? 後輩が別人になっていたのにも気付かず、自分は最低の男になった感想は? くひっ、くひひひひ!!」
 リエーレは策略にまんまと嵌ってしまったのだ。
 策、というほどのものでもない。
 同情されないのなら、自分が同情すれば良い。それだけの話だ。
「うそ、でしょ……い、いやああああッ!」
 頭を抱え、気色の悪い悲鳴を上げても、もはやどうしようもなかった。
 魔道具で入れ替わった者同士は、二度と同じマホウを使えない。美しき少女騎士は、元の肉体の持ち主であったベノムでさえ嫌悪する醜い男のまま、残りの人生を生きていかねばならないのである。
「なんつーか、女のカラダは軽いッスねぇ、アニキ。それに、どこを触っても柔らかいし、肌もすべっすべだぁ」
 『リエーレ』はベタベタと自分のカラダを撫で回し、いやらしい薄ら笑いを浮かべていた。
「だろ? 俺もすぐに気に入ったよ。女にブチ込むモノがなくなったのは悲しいが……女の快感ってやつは、ハメるよりもずっと気持ち良いぞ」
「ま、マジでんぐぅ!?」
 振り向いた『リエーレ』の唇が『リタ』によって塞がれ、セリフが途中で途切れる。
「ん、んちゅ。ぢゅるっちゅっ、んぁれ、るぇ、っぱ、ん~っぢゅるっ。んはぁっ、はぁ……はぁ……」
 唇同士を強く押し付け、口腔内から舌を伸ばし、艶かしく絡ませ合う。
 根元から先端、裏筋も舐めつくし、唾液が交換される淫靡な音が奏でられる。
 最初こそ戸惑っていた『リエーレ』も、髪の短い美少女が夢中で自分とキスをしている表情を捉え、自然と呼応していた。
「はっんっ、んちゅ、んれっれりゅっ、ちゅっぢゅぱっんん、ぢゅぅっ」
 永遠に幸せが続くかのような、恍惚とした時間が流れる。
 『リタ』が唇を離すと、二人の口内を繋ぐ透明な糸がつぅっとこぼれ落ちた。
「あ、アニキ……?」
「お前にも教えてやるよ。女の気持ち良さをな」
 頬を染めながら、『リタ』は不敵に笑った。






えろえろよーっ
先に編集よーっ
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非公開コメント

そうきましたか!
予想外で面白かったです!

No title

これで、ベノムの人格が塗りつぶされない?
それともまだ裏設定ある?
気になる


そう思った!あのエルフの話にのっとると、このリングは使用後同情された者の魂の方が圧倒的に優遇されるため、この場合の入れ替わりだとベノムの身体に半分だけベノムの魂が残って、リエーレの身体に入ったベノムは飲まれてしまうのではないでしょうか?

No title

てっきりベノムはアトラと入れ替えると思ってたのでまた他の騎士との入れ替わりとは予想外でした
上のコメでも言われていますが人格が今後どうなるのか気になりますね

No title

おお、予想外な展開
他のコメントにもあったけど、てっきり姫様と入れ替わるかと・・・

後、リエーレの容姿の詳細知りたいです!

No title

真相を突きつける瞬間というのはやはり快感ですな!
それに奪った女騎士のカラダ同士での濃厚なキスシーン……たまりません! しかも片方は身体本来の持ち主に見せつけている形になるというのがまた(^^)
これは是非絵で観たくなりますわ。

指輪の使い方については、やはり「ウィーグルにとっては何の不都合もない」ということですかね。

コメントありがとうございます!

各々様方コメントありがとうございます


>みかん箱 さん
予想を上回れてよかったです!


>名無しさん×3

そんなことよりレズプレイしましょうぜ!


>second さん

リエーレの容姿描写は確かにしていませんでしたね
DL版リタ挿絵の右側の子をイメージしています!(宣伝)


>nekome さん
元自分の痴態を見せ付けてやるの楽しいデス

そしてさすがの見識…よくわかってらっしゃる!

No title

ありがとうございます(`・ω・´)ゞ
喜んで頂けたなら何よりです!
そして入れ替わりによる逆転素晴らしいです・・・!
これぞ入れ替わりの醍醐味ってやつですね!

No title

>巫さんへ

secondです
さっそく、DL版買いました!

でも リエーレの顔が見えない!!
髪がロングなのは確認できたので
後は妄想します・・・

コメントありがとうございます

>3℃  さん
こちらこそ感謝です!
劣勢が優勢になる瞬間はカタルシス的な快感を感じます!


>second  さん
おぉ…DLありがとうございます!
いずれリエーレも、顔ありのちゃんとした形で公開します!

No title

・・・secondですが

↑コメントは??

Re: No title

>second(本物) さん

当ブログは現在アラシを受けております
secondさんのお名前を騙ったようですね
気付くのが遅れ対応できませんでした

とりあえず削除しました