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部活動 ~チアリーディング部

長編の「退屈な書斎」は中断して
続かない短編モノを書いています

三本目

 吹奏楽部の奏でる【アフリカンシンフォニー】の曲調に合わせ、チアコスチュームを着た瑞々しい肢体が激しく動く。
 五回表の試合を終え、既に点差は十点以上の差がついている。誰の目にも……すでにベンチにいる選手や監督にすら、諦めの気配が漂っていた。
 そんな中にあって、大敗が約束された陣営の応援団だけはいまだに闘志を燃やしている。
「声が小さいよっ! ここから、ここから!」
 青地に白のラインが入ったコスチュームを堂々と着こなしたチアガールが、黄色のポンポンを持った右手を大きく振り上げ、揃いの服を着た仲間達を奮い立たせようとしていた。
 だが、そうした不退転の決意を掲げる人間は彼女をのぞけばごくわずかだ。
 応援席には帰り支度をする観衆もちらほらと現れ、吹奏楽部のクラシックは勇ましい曲でありながらもはやエレジーにしか聴こえなかった。
 むしろ、なぜそこまで力を入れているのか理解できないという視線で少女を見る人間の方が圧倒的に多い。
「くっ……!」
 少女は歯噛みし、一人でも声援を送り続けるのだと背中で語った。
 大きく開脚するたびに、短いスカートの中があらわになる。当然ブルマで対策はされているが、そんなことは何の抑制にもならない。
 試合も見ず、リズミカルに踊る少女に釘付けになっている男は吐いて捨てるほどいた。
 だが、蹴られてもおかしくない位置を陣取り、振り付けのたびに弾む胸やスカートの中身を凝視できる男は、世界中のどこを探しても俺だけだろう。
 ぶしつけで、下心を隠そうともしない視線に、少女は不快感を示さない。
 当然だ。俺はいま、一般人の目には見えない存在なのだから。
(うへへっ、たまんねぇ……)
 見ず知らずの少女が目の前でカラダをくねらせ、笑顔を向けてくれる。本来の自分では決して味わうことのない幸福だ。
 肉体から離れ、魂だけを好きな場所へ移動させることの出来る、いわゆる幽体離脱の力。黒づくめの妙な男から渡された薬のおかげで、俺は誰の目にも触れることなく、オンナのカラダをじっくりと視姦できる。
 もちろん、それだけではない。
(じゃあ、そろそろ貰おうかな。そのカ・ラ・ダ)
 声を弾ませながら、俺はゆっくりと彼女の胸に頭を突っ込んだ。
 胸の柔らかな感触に挟まれることなく、俺の頭はそのままずぶずぶと彼女の中に侵入していく。ハツラツとした声を出していた少女がふいに小さな悲鳴を上げ、躍動していた動きが痙攣と共に止まった。
「ひっ、ぐ……なに……?」
(あはぁ、これこれ。何回やってもいいわぁ)
 自分が少女の中で溶け込み、少女の中に浸透していくこの感覚は、何度経験しても気持ちがいい。
 幽体離脱をすることで手に入れた、もう一つの能力。それがこの「憑依」だ。
 理屈は知らないが、任意の相手のカラダに自分の魂を重ね合わせることで、俺はその肉体の支配権を奪う事が出来る。
 ようするにいま、俺はこのチアガールそのものになろうとしているわけだ。
 クラスの連中からはコケにされ、家族を含め女からはゴミを見る目で睨みつけられるこの俺が、こんな可愛らしい少女と一体化する。そんなことを想像し、それが間もなく実現するのだと考えるだけで、透明な肉棒が慎ましやかに勃起した。
「やっ、あぁ……はいって……こない、で……」
(そうそう。みんなそう言うんだよねぇ)
 だが答えはいつも決まっている。
 俺は不審な様子に気付いた応援団たちが注目する中、両腕を、腰を、下半身を、全身を少女の中にもぐりこませた。
「うっ、あああ……あ……」
 体中に電気の走ったような感覚がして、それまでの浮遊感がなくなる。
 ずっしりとした引力の重みを体中、特に肩や胸に感じ、俺は自分のものになった肉体を見下ろした。
 全身から立ち上る少女の汗の匂い。両手に握った、黄色いポンポンの手触り。
 肩口をなでる短めの髪。青地に白のラインと、右胸に書かれた逆さ文字の学園名。それを押し上げる、男にはない二つの膨らみ。
 腰にまとわり付くスカートの穿き心地はいつも思うが頼りなく、身じろぎをするたびにひらひら揺れる裾が肉感のある太ももを擦った。
 すらりと伸びた脚は、ほっそりしていて、それでいてシッカリと筋肉を感じる。長い時間かけて積み上げてきた努力の結晶だ。
 それを自分のような自堕落な人間が掠め取り、自由に動かしている。俺は少女の唇を淫らに歪め、新しく手に入れたカラダで味わう感覚に酔いしれた。
「うひひぇっ、成功成功……っ」
 意識をすれば、憑依した人間の情報も入ってくる。
 名前。スリーサイズ。住所に電話番号。家族構成はもちろん、普段の口調や思考まで完全にトレースできる。
「どうしたの? 千愛(ちあ)」
「ううん、なんでもない。ちょっと、めまいがしただけ」
 名前を呼ばれ、俺は笑顔でその場を取り繕った。
 このままトイレで楽しむのもいいが、せっかくなので趣向を凝らしたい。
 少女……千愛が懸命に応援していた理由は、今まさに2アウトを取られた野球部が原因だった。
 レギュラー選手との恋愛絡みで告白と来れば、詳しく記憶をたどるまでもなく大体の想像はつく。
 最後のバッターボックスに立った選手が、まさにその当人だ。
 誰一人出塁すらしていないこの状況で、期待する人間は一人も居ない。なのに、彼の瞳は先ほどの千愛と同じく、欠片たりとも闘志を衰えさせてはいなかった。
「うひぇ、ムダだっつうのによくやるねぇ」
 俺は愛しい男に嘲笑を送り、おもむろにスカートの中に手をかけた。
 ブルマと一緒にショーツを脱ぎ、手早くポケットにしまう。最終ピッチングだけあって、観衆の視線はある程度マウンドに集まっていた。対面座席や背後の何人かは千愛の行為に気付いたかもしれないが、幸いにも咎められることはなかった。
「フレーッ! フレーッ!」
 自分では絶対に口に出せない掛け声を、高く清涼な声で張り上げる。
 カラダに染み込んだ振り付けをつかえることなく行い、ポンポンを鳴らし、脚を高く振り上げた。
 千愛の秘部が、白日の下に晒される。
 俺の目で直接確かめてはいないが、『自分』の割れ目がどんな形をしているかは記憶にある。その映像を鮮明に思い浮かべ、いまの自分の痴態を強く自覚する。
 公共の場で大胆に股を広げ、昼間の日差しに自分の性器を見せつけている、露出狂だ。
 股がジンジンと熱くなり、全身がスリルと興奮で震え、透明な滴が内腿につたう。
「んんっ、……はぁ、はぁ……やっべ……」
 いっそのこと、チア衣装も脱いでしまおうか。そんな誘惑に駆られたが、せっかくのコスプレを自分から捨てるのは勿体無い。
 それでも腰布一枚を隔てた先にある性器の存在は無視できず、露出の快感はますます刺激を求めてくる。
 俺は背中に手を回し、ブラのホックを外した。
 締め付けから解放されたCカップが、重力に従って下向きに揺れる。
「ひぇへっ、声、出していくぞ! フレェーっ! んぅっ!」
 両腕を振り回すと、乳が服の中で派手に暴れ回る。服の裏地とブラのワイヤー部の曲線が乳首をこすり、千愛の口から甘い吐息が漏れ出した。
「あっ、はぁっ、ん! はふぅっ、はぁ……!」
「ちょっと、本当に大丈夫? 顔、すっごい赤いけど」
 揃いのユニフォームを着た友達が、再び心配そうに声を掛けてくる。
 友人の肢体は千愛よりもスレンダーだが、抱き心地の良さげな体型だ。俺はチア衣装を着たままのレズセックスに興味を抱き、どうにかしてこの切なく疼く秘裂を慰めては貰えないかと考えをめぐらせた。
「ットラーイク!」
 審判の威勢のいい声が響き、電光掲示板のスコアがフルカウントを示す。
 一点でも得点を返さなければ、試合は強制的に終了するだろう。
 打つか見逃すか。バッターに残された選択はその二つしかない。
(ばかみてぇ……ばかみてぇ……! 何ムダにがんばっちゃってんの? ひぇはははっ)
 愚鈍なスポーツ馬鹿を冷笑し、俺はついにスカートの中に手を差し入れた。
 露出した性器をいじり、オンナの快楽に悶える。
「あひぇ、あっ、きもち、いい……っんぅ!」
「なっ、なにしているのさ、千愛!」
 友達の目が見開かれ、突然の痴態に金切り声を上げた。当然、注目の矛先は必死のマウンドからオナニーを始めた少女へと移る。
「っせぇなぁ。んんっ、一緒に楽しもうぜ」
 俺は友人の顔を引き寄せ、唇を奪った。
 見目麗しい少女達によるキスシーンに、周囲はしばらく忘れていた歓声を上げる。
 気のせいか、マウンドの選手たちからも視線を感じる。横目で確認すると、ベンチの連中や決闘中の選手達でさえ、応援席に釘付けになっていた。
「んりゅぇっ、ちゅぱっ、ちゅっ、んくっ、じゅるっ」
「あふぁ、んちゅ、んっ、んふぅぅんっ」
 【アフリカンシンフォニー】の演奏も止まり、さざなみが引くように一帯が沈黙する。
 俺は構わず少女を押し倒し、汗の流れる首筋に舌を這わせた。
「んっ、ひぇへへ、しょっぺぇ」
「やっ、やだ、やめ……んんんっ」
 抗議しようとする口を再び塞ぎ、乳首の浮かび上がった乳房を相手のスレンダーな胸に押し付け、短いスカートをめくる。
 だが、そこまでだった。
「お、おい、やめろ!」
「何をしてんのさ! 離れなよ!」
 周囲にいた大人や応援団の仲間が、千愛を友人から引き剥がす。
 そのまま教師らしき大人に引きずられ、少女は球場から強制退場させられた。

「大丈夫?」
 止めに入った応援団の仲間が襲われた少女を囲み、同情の視線をよこす。
 俺は、それらの視線に、笑顔で大丈夫だよと答えた。
(今度はこのカラダで楽しませて貰うか)
 痴態を演じた少女の中身が被害者側に移動しているなど気付きもせず、周囲は豹変した千愛についての悪口雑言を漏らす。
 おそらく彼女は、今頃ワケもわからず教師から説教を食らっているだろう。下着をつけていないことに気付き、泣きじゃくっているかもしれない。
 だが、俺には関係のないことだ。
 このカラダで、満足するまでチアガールを堪能する。
「ットライク! スリーアウッ!」
 審判が試合終了を告げ、コールドゲームが完了した。
 だが選手たちに後悔の気配はなく、挨拶もそこそこに千愛がいた応援席に注目している。
 欲情した視線の集中砲火に、応援部の女子達は嫌悪感をあらわにした。
 ただひとり、俺を除いては。
(ひぇへへっ、しかたねぇなぁ)
 この学園の生徒は、専用の長距離バスを使って会場まで来たらしい。
 ならば、帰りはしっかり応援してやろう。このカラダを存分に活用してな。
 これから巻き起こる肉欲の宴に、チア衣装に包まれた肉体はピリピリとした期待に疼いた。
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退屈な書斎は完全に終了?