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短編「ABCオブTS」 J


「ABCオブTS」という短編を進めています
英単語26文字を頭文字にした短編です

表サイトの投票所でリクエストを募った結果、素敵な単語を教えていただきました
ありがとうございます


joint -継ぎ合わせる-
 僕のお父さんは天才です。
 ロボット工学のケンイだとか、いくつもの賞を取ったとか。僕には良くわからないけど、とっても凄い人なんだってことだけはわかります。
 普段は家の地下研究室に居てお仕事をしているけど、たまに会うと頭を撫でてくれたりします。
 お母さんは居ないけど、メイドのアイがいるから寂しくありません。
 アイはとっても綺麗で、頭も良くて、とっても優しい人です。
 僕はそんなアイとお父さんが、大好きです。


「……で、これは?」
 稚拙な作文から顔を上げ、コレを恭しく差し出してきたアイに真意を問うた。
「ジェイの書いたものです」
「だろうな」
 私を父と呼ぶものなど他にいない。訊きたいのは、こんな散文を見せて私に何を求めているのか、だ。
「ジェイは貴方を慕っています。ですから、どうか……」
「くだらん」
 原稿用紙を破り捨て、全自動清掃マシンをリモート起動させる。
 部屋の奥から機械の駆動音が近づき、円盤型の掃除機が床を這って現れた。
「お願いします。ご主人様。もうあんなことは」
「私に逆らうのか?」
 睨みつけると、アイは肩をすくめて口をつぐんだ。
 その怯えた子供のような仕草に、思わず笑みがこぼれる。
「まぁ、いい。お前の思いもジェイの気持ちもわかった」
「! では」
「だが、運命は変わらんぞ」
「…………」
 アイは失望したような顔を見せ、メイドであるにもかかわらず一礼もなしに研究室から出て行った。
 忙しいさなかに『見せたいものがある』というから何かと思えば……。
「くくっ、大好き、か」
 マシンが紙くずを吸い込むのを眺めながら、私はジェイの成長を喜び、自分の研究が頃合になったことにほくそ笑むのだった。



 ふと目を覚ますと、僕は真っ暗な部屋の中に居た。
 目を凝らすと、どこからか光りが漏れているのか白い床が薄ぼんやりと見えてくる。何に使っているのか良くわからないたくさんのコードが床を這い、暗闇に閉ざされた部屋の奥にまで延びていた。
 ……ここは、どこだろう。そう思って動こうとしたけど、手足が動かなかった。
 下を向くと、僕の首から下はシーツで覆い隠されている。
 そこで初めて、自分がリクライニングシートのようなものに座っていたことに気付いた。
 だけど不思議と、身体の重みがほとんど感じられない。それに、拘束されているわけでもないのにどんなに意識しても手足はやっぱり動かなかった。
「目を覚ましたか」
「お父さんッ」
 お父さんの声が聞こえ、首を横に向ける。
 白衣を着たお父さんは僕のすぐ傍で、いつものように優しげな笑顔を浮かべて立っていた。
「ふ……まだ私を父と呼ぶか。だがすぐに変えてやるぞ」
「え?」
 お父さんは不思議なことを言い、身体を横にずらす。
 同時に部屋全体がいっせいに明るくなり、真っ白な光に包まれた。
 まぶしさに目を瞑り、もう一度開けてみると────。
「う、うわああああああああああああああ!?」
 そこには、手術台のような小さなベッドの上に横たわる、バラバラのアイが、いた。
「さわぐな、みっともない」
「だ、だだ、だって、あれ……あれ!」
 アイはいつものメイド服を脱ぎ捨てて、裸で、だけど胴体からのびる本来あるはずの手足がまるでもぎ取られたみたいに離れていて、それどころか首も千切れていて、なのに彼女の目は悲しそうに僕を見つめていた。
「し、ししし、死んで……!」
「いいえ、それは違いますよ。ジェイ」
「!?」
 お父さんとは違う澄んだ声が、動揺する僕をなだめるように語りかけてきた。
 おそるおそる、アイの生首を見る。
 悲しそうな目は相変わらずで、でもその瞳には確かに光りが宿り、視線をあちこちに動かしていた。
 彼女が生きていたことに安心して、でも同時にどうして生きているんだとまた混乱する。
「ジェイ。私は、人間ではありません」
 僕の動揺を知ってか知らずか、アイはそんなことを告げた。
「私は……ご主人様の研究によって生み出された、ロボットなのです」
「な、なんだよ、それ? ねぇ、お父さん!? どういうこと!?」
「言葉の通りだ。コイツは『ジョイントヒューマノイド№9』。私の作った、ジョイントシリーズの9作目だ」
 笑顔のまま、お父さんは誇らしげに言う。
 アイが、ロボット? いままでの仕草を思い返しても、とてもそんな風には思えなかった。
「ウソだ……」
「そう言って貰えると、製作者冥利に尽きる。人間と変わらない外見にした甲斐もある。……しかし」
 お父さんが手を伸ばし、僕の身体を覆い隠すシーツを乱暴に取り払う。
「自分の作品に褒められたところで、自画自賛の感は拭えないな」
 僕の首から下は、アイと同じように裸に剥かれ、手足は存在していなかった。
「ひっ!? ひいいいいいいい!?」
「ふははは、まさか予想していなかったわけではあるまい? なぁ、『ジョイントヒューマノイド№10』!」
 悪魔のように笑って、手術台のベッドから彼女の腕をぞんざいに掴み取る。
 まさか、まさか……!
「この腕は今日からお前のものだ。嬉しいだろう? 好きな女の腕を、自分のものにできるのだぞ」
「やめ、やめてよ……お願い、だから」
「私に指図をするな」
 冷たく言い放ち、まるでオモチャのように、お父さんは僕の胴体にアイのすらりとした長い腕を継ぎ合わせた。
 カチッと何かがはまった音がして、同時に、僕に右手の感覚が蘇る。
「あ、ああ、あああ……」
 手をかざすと、以前のものとは明らかに違う、小さくて細い指が動いていた。
 僕が、彼女の腕を奪ってしまったのだ。
「さて、次は左腕だ……そのあとは、ちゃんと動くかテストをするぞ」
「てす……と?」
「お前が大好きな女の腕で、お前が大好きな父のペニスを扱くのだ。できるね?」
「!?」
「腕部のテストが終わったら、次は脚部だ。その次はアイの胸部をお前に継ぎ合わせてやろう……足コキ、パイズリ。ふふふ、楽しみだなぁ」
 お父さんのズボンは山のように膨らんでいて。
 僕はただ、ひたすらに恐ろしかった。



 数年後。
「ジェーン。その……明日、出掛けないか?」
 純朴な少年のケイがメイドのジェーンをデートに誘っている現場を、屋敷内のあらゆるところに仕掛けてあるカメラが撮影していた。
 ジェーンのほうも満更ではないのか、しばらく戸惑った後は、赤面をして頷いた。
「くくっ、頃合だな」
 ケイの惚れた女は、私がとうの昔に犯しまくっている。
 それが優越感として働き、研究への英気に変わる。趣味と実益を兼ねた、理想的な好循環だ。
 惚れた女の身体を継ぎ合わせられたケイは、どのような反応を見せてくれるのか。
 今夜が、楽しみだ。




脳内設定補足
研究内容:
性別や体格、人格を問わず手軽に継ぎ合わせられる、汎用性の高い予備パーツの研究。及び作成




博士の歪んだ愛情的な

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