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復讐メイツ 2


入れ替わり系のダークな話を連載していきます

今回は能力説明なので
エロもおいしさもないです


期待のし過ぎに注意!注意です!

 復讐メイツ 2



 生徒指導室に入り、後ろ手に扉を閉めて鍵をかける。
 その間、俺は一時も部屋の中央で佇む女子生徒から目を離さなかった。
「私、生徒指導室なんて初めて入りました。こんな風になっていたんですね」
 生徒は……雪美と名乗った少女は、物珍しげに室内を見渡している。
 まるで騙されてホテルに連れ込まれた無垢な少女を思わせる反応だが、この女の宿す狂気を帯びた瞳を知っているだけに演技を疑った。
「説明しろ。さっきのは、なんだ?」
 距離を詰めて、生徒の腕を今度は軽く掴んでみた。何も起こらない。
「さっきは俺がこうした瞬間……何かが、起こった。アレは、なんだ?」
「……先生は、魔法を信じますか?」
 俺の拘束から逃れ、雪美の口が静かに開く。
「私は、魔法が使えるんです」
「ふざけて、いるのか?」
 いきなり何を言い出すのかと思えば、魔法だと?
 思春期特有の選民思想かぶれとしか思えない発言だ。眼帯や包帯も、もしかしたらそのための小道具なのかもしれない。
 普段ならばそんな単語を耳にした瞬間、くだらないと一喝していた。
 だが今は……。
「ふざけているも何も、先生は先程ご自身で体験されたじゃないですか」
 クスクスと、何がおかしいのか口元に手を当てて笑い挑発をするように机の上に座る。
 そんな態度を取られても、怒りは湧いてこなかった。
 コイツの言う通り、俺は目の当たりにしてしまったのだ。
 魔法という言葉を使うのに相応しい、未知の力を。
「私はアレを『転換能力』と呼んでいます。この力は、人間の心と身体を入れ替える事ができます」
「入れ替える……」
 まだ信じられない気持ちはあったが、雪美の説明にスッと納得をする。
 つまり、俺が『雪美』のカラダになっていたとき雪美はこの俺、『峰渡』のカラダになっていたわけだ。
 そしてその力を使う条件も同時に見えてきた。
「入れ替わる対象と接触をすること。それが条件だな?」
「さすが先生。ご明察です」
 ただし、と雪美が付け加える。
「半分正解で、半分不正解です」
 言い終わった直後、再び目線が低くなった。
 入れ替わるのは一瞬で、二度目を経験してもなお戸惑いが拭えない。スライドショーのような、一秒すら伴わない視点の切り替えは非常に気持ちが悪かった。
「触れるのは一度で充分。一度触れた相手には、このようにいつでも『転換』が可能です」
 なよなよとした口調で話す『俺』に文句の一つでも言ってやろうとした瞬間、景色がまたもや入れ替わる。今度も、接触はしていなかった。
「この能力に距離は関係ありません。また、接触した分だけ転換対象は増えていきます」
「相手がどこにいようとも入れ替われるわけか」
「はい。それと、入れ替わる方法ですが……先生、ちょっと目を閉じてもらえませんか?」
 言われた通り目を閉じる。
 生徒の言いなりになるのは癪だが、この能力の全容を語り終わらせるまでは従うべきだと思った。
「集中して……頭の中に、レーダーみたいなものが浮かんできませんか?」
「……ッ」
 見えた。
 円形の枠の中に、光点が二つ。中央に緑色の、すぐ傍には青色の光が映っている。
 目を開けて暗幕を振り払うと、見取り図も一緒に消えてしまった。だが、脳裏の片隅にはいまだあの電波図形が焼きついているような気がしてならない。
「な、なんだアレは」
「私と入れ替わったことで、先生にも転換能力が授かったんですよ。能力を使うときは、青い光点の中に飛び込むイメージをしてください。慣れてくれば一瞬で入れ替えができます」
「…………」
 もう一度目を閉じて、頭の中にレーダーを呼び出す。
 青い光に意識を集中させると、光点の中に『真壁雪美』という文字が見えた。
 そして俺の意識は、まるでその名前に吸い寄せられるように近づき……。
「お、おおおおっ!?」
 気が付けば三度、俺は『雪美』になっていた。
 発する言葉の全てが元の俺とは比べ物にならないほど声高で、片目がふさがれた狭い視野はいつの間にか目を開いた『俺』を見ている。
「これは……こんなことが……」
 魔法など、ありえないの一言に尽きる。
 だがこれはどうだ。
 瞬時に他人と他人を入れ替える能力を、他にどう形容すればいい。
 認めざるを得なかった。
 同時に、歓喜に震える。
「ははは……すごい、凄いぞ!」
 この転換能力を使えば、何だってできそうだ。
 その気になればアイドルや国の要人にだって成り代わる事ができるだろう。
「先生」
「!?」
 冷たく鋭い声が届き、またもや視点が入れ替わったことに気づく。
 目の前には、それまで微笑を湛えていた雪美が憎悪をまとうように俺を睨みつけていた。
「この力は、復讐のための力です。そのことを忘れないでくださいね」
「わ、わかっている……」
 俺の心を読み取ったように釘を刺してくる。……不気味な女だ。
 しかしその言葉には概ね賛成だ。能力を使っていろいろ楽しむのは、その後でも遅くはない。
「お前は何者だ? なぜ俺に協力する?」
 転換能力はかなり有用性がある。それだけに、この女が俺に協力をする理由がわからなかった。
 普通ならば秘匿し、他人に知らせないようにするものではないのか?
 そう思って疑問を向けると、雪美はおもむろに腕まくりをする。右手首には、真新しい包帯が巻かれていた。
「私も復讐をしたいのです」
「ふん、イジメか」
 女たちのイジメは陰湿だと聞く。
 肉体的な暴力にくわえて精神をも積極的に追い詰めていくやり口は、人間一人を自殺に追い込むのも容易いだろう。
「脚を引っ掛けて転ばせる単純なものから、顔を掴んで化粧水を目に差すようなものまで、死なない程度に私の体は痛めつけられてきました」
 口調こそ穏やかだが、雪美の言葉は怨嗟の色に染まっていた。
 しかしそれならばますますわからない。なぜ、自分で復讐をしない?
「私が入れ替わると、入れ替わった相手も転換能力を使えてしまうので都合が悪いんです」
「自分の復讐のために、俺を利用する気か?」
「気を悪くしたなら謝ります。ですが……」
 袖を元に戻し、そんなことを言いながら再び口端を吊り上げる。
 続いてやってきた雪美の言葉は、俺に狂わしいほどの怒りを呼び覚ます、呪いにも似た台詞だった。
「セクハラの噂を流したのは、私を虐めていた女子グループですよ?」
 その瞬間、能力の説明や女の正体などどうでもよくなる。
 そうだ、俺は復讐するのだ。
 雪美のことは正直うさんくさい。しかし今は、信じるフリだけでもしておこう。
「そいつらの、クラスと名前は?」
 俺の言葉に雪美は満足そうに頷き、隠し撮りと思われる三枚の写真を差し出してきた。
「私を裏切った、元・友人」
 オドオドと気弱な表情をした、栗毛のおかっぱ。
「虐めのリーダーに媚びへつらう、金魚のフン」
 能天気を顔面に集めたような、ツインテールの金髪。
「そして、クラスの中心人物でいじめのリーダー。先生の噂を流させた中心人物でもあります」
 取り巻きを従える、ストレートロングの高慢そうな女。
 ありがたいことに写真の生徒たちは全員が美少女と称しても過言ではない容姿だった。これなら、思う存分楽しめそうだ。
「やり方は先生にお任せします。必要に応じて、さまざまな身体に転換してください」
「……あぁ、任せておけ」
 雪美から写真を受け取り、お互いに唇を吊り上げる。
 それは復讐劇の開幕を喜ぶ、狂気と欲望に満ちた暗い笑顔だった。







雪美は復讐者 コイツは逆切れ

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