復讐メイツ 3
新年早々黒い話を書きます
痴漢常習犯の教師が入れ替わり能力を得て少女たちに復讐する話です
山瀬空 編 1
復讐メイツ 3 ~山瀬空 1
生徒の姿がほとんど見えなくなった廊下を歩きながら、転換能力について考える。
この力は素晴らしい。ハッキリ言って弱点らしい弱点などないといってもいい。
だが、発動するためには相手に触れる必要がある。それが一番のネックだった。
セクハラ教師の烙印を押された俺の姿では、生徒達は警戒して近づいてこないだろう。なりふり構わずに接触を試みれば不可能ではないが、ターゲットが複数いる以上あまり目立つ行動はしたくない。
たった一つの問題に対し、クリアすべき課題はさまざまにあった。
職員室に戻ると、まだ残っていた教師たちが一斉にこちらを見る。
俺がクビになった話は早くも広まっているらしい。多くの者はその視線に憐憫とあざけりを含ませ、中には害虫を見るような目であからさまに嫌悪感を示してくる輩もいた。
(ふん……)
今の俺なら、クビを撤回させることもできるだろう。
しかしこの転換能力があれば誰にでもなれるし、いくらでも稼げる。冴えない学園教師の立場など今更惜しくはなかった。
「あ、あの……」
デスクの整理をしていると、隣の席から控えめな声がかかる。
問題を起こした教師に怯えながら、尚も話しかけてくるような相手は俺の知る限り一人だけだ。
「き、聞きました。お辞めになるんですよね?」
振り向いてまず目に飛び込んでくるのは、服の上からでもハッキリわかるほど盛り上がった胸の曲線だ。
特に今日はタートルネックのセーターにパンツという見事にボディラインが浮き彫りになる格好のためか、非常に扇情的だった。この女のことを思って抜いた夜などは数知れない。
「元気、出してください。峰渡先生ならきっと、すぐに新しい職場が決まりますよ」
「ははは、だといいですけど」
俺のいやらしい視線にも気付かず、女教師……山瀬空(ヤマセ ソラ)は、眼鏡の奥にある瞳を細めてで無責任な励ましをよこしてきた。
頭のネジが緩んでいるような、能天気な発言に苦笑をする。これが皮肉ではなく本気で言っているのだからさらに始末が悪い。
まぁその天然ぶりが可愛いとかで生徒のみならず教師にまでファンがいるという話だから、世の中わからないものだ。
「山瀬先生。いままで、お世話になりました」
右手を差し出し、握手を求める。
ソラは何も疑わず、俺の手を握り返した。
「こちらこそ。ありがとうございました」
笑顔で、お互いの手のひらを重ね合わせる。
これがどういう意味を持つのか……すぐに思い知らせてやるぞ。
職員室の荷物をまとめ、俺は再び生徒指導室に戻ってきた。
雪美はすでに下校し、部屋には誰もいない。
「く、くくく……」
イスにに座り、室内に転がっていた電源コードに自分の腕を絡ませながら、頭の片隅に例の『転換図』を呼び起こす。
青い点は、二つに増えていた。
一つは雪美の、もう一つはたったいま接触したソラだ。
雪美は復讐のためにこの力を使えと言ったが、何もバカ正直にそれを遵守してやる必要はない。俺が楽しみつつも、例の女子生徒どもを破滅させる方法はあるはずだ。
これはそのための前段階。
能力の事を、そして女の事を知るための下準備だ。
「こんなものか」
手首に絡みついたケーブルは、少し身じろぎした程度ではほどけない程度に巻きついている。拘束具としてはあまりにも雑だが、時間稼ぎ程度には役立つだろう。
「どれ」
意識を集中し、今度は頭の全域にレーダーを映す。
斜め上空から建物を透かして見る様な視点は、マップを拡大した感覚に近い。これならナビもいらなさそうだ。
中心から近い光点に注意を向けると、山瀬空という名前が浮かび上がってきた。
「先生のカラダ……貰いますよ」
その名前に、意識を滑り込ませる。
わずかなめまいを感じ、気が付くと俺は職員室に戻っていた。
「……いや、違う」
呟いた声は、先程までとうって変わって澄み渡ったキレイな物だった。
視界は眼鏡のフレームによって枠取りされ、目玉だけを動かすと枠外のぼやけた世界が見える。
これが近眼者の視界なのか。俺は妙なことに感動し、しかし目線を下に向けることは忘れなかった。
縦じまのタートルネックと、細い腹部を完全に隠した巨乳が目に飛び込んでくる。
「おお……っ」
この声。この服。この身体!
俺は間違いなく、山瀬空になっていた。
手を伸ばせば、毎晩のように妄想していたソラの胸を鷲掴みにする事ができる。
いままで何人もの女を痴漢してきたが、『自分についているモノ』として触れるのは初めての経験だ。
「んぐ……と、いかん。急がねば」
生唾を飲み込み、そこで俺は慌てて席を立ち上がった。
この能力はお互いの意識の交換……つまり、俺がソラになっているとき、ソラは俺になっている。それが欠点か利点かは状況によるが、現時点では不利な状況しか生まないだろう。
『俺』になったソラが騒ぎ出しては、いろいろと面倒だ。その前に口止めをする。
足を前に出すたびに胸が揺れ、その奇妙な感覚にバランスを狂わされながらも、俺は駆け足で生徒指導室を目指すのだった。
職員室と生徒指導室の距離は大したものではない。
慣れない女のカラダでここまで急いだが、指導室のドアになんら変わった様子はなかった。突然肉体を交換された人物がまさか律儀にも部屋のドアを閉めていくなどとは考えづらい。
「んっ、これ……なんで……」
部屋が近づくと、予想通りオタオタとした情けない『俺』の声が聞こえてきた。
男の体になって絶叫するか否かはある意味賭けだったが、ソラの性格を考えればその可能性は低いことも織込み済みだ。
運はこちらに向いている。
俺は扉を開けると、驚愕をする『自分』の視線を浴びながら部屋に入った。
「わ、わた……し?」
「違いますよ、山瀬先生」
怯えた視線に優越感を感じながら、『俺』になった彼女に歩み寄る。拘束はすでに解かれて、窓際まで移動していた。
おそらく初めて入れ替わったときの俺も、似たような反応をしていたはずだ。
あのとき挑発するような笑みを湛えていた雪美の気持ちが、今なら理解できた。
「交換させて貰いましたよ。俺と先生のカラダを、ね」
机に手をつけ、顔を至近距離まで近づけて唇を引き裂く。
自分の顔とはいえ、人間の表情が驚愕から怯えに、そして恐怖へと変化していく様を見るのはとても愉快だ。
「う、うそ……じょ、冗談ですよね、峰渡先生。こ、こんなことが……」
「良く見てくださいよ。そこに映っているのは、誰と誰ですか?」
ソラの細い指で無精ヒゲの生えたアゴをはさみ、無理矢理振り向かせる。
夕闇の迫った景色を透過する窓ガラスには、男の顔を掴んでニヤニヤする女教師と怯える男教師が映っていた。
「そんな……い、いや、こんなの……」
「いやだなぁ。そんなに『俺』のカラダはお気に召しませんか?」
弱々しい声で悲鳴を上げるソラに、わざとらしくショックを受けたような反応を返してやる。
『自分』を奪った相手だというのに、あるいはそれゆえにか、ソラは申し訳なさそうな顔をして「そういうわけじゃ」と言葉をにごした。
(ふふふ……)
ソラの姿を借り、ターゲットと接触をするのは簡単だ。
しかし異性の、しかもセクハラ教師などという不名誉な称号を持つ男にされた女の反応は、なかなかどうしてそそられる。
ぼんやりとしたソラでさえこの嫌がりようだ。これが歳の離れた女子生徒だったとしたら、どれほど絶望の声を上げるだろう。
単に転換するだけではつまらない。俺を貶めた連中には、それ相応の報いが必要だ。
「返して、ください。わ、『私』を返して……」
ソラの懇願に、俺は美人女教師の顔をこれでもかというほど有効に使い、微笑んで見せた。
「安心してください、山瀬先生。ちゃんとお返ししますから」
「ほ、本当ですね!?」
「えぇ、もちろん。ただし────」
ソラの表情筋を自由に動かし、今度は本人がおよそしないような邪悪な笑みを浮かべてやる。
この目が、この口が、この声が、今は全て俺のものだと主張するように。
「俺の言うことを聞いてくれれば、ですが」
さあ、楽しい時間の始まりだ。
先生とばっちり
次、エロ行きます
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痴漢常習犯の教師が入れ替わり能力を得て少女たちに復讐する話です
山瀬空 編 1
復讐メイツ 3 ~山瀬空 1
生徒の姿がほとんど見えなくなった廊下を歩きながら、転換能力について考える。
この力は素晴らしい。ハッキリ言って弱点らしい弱点などないといってもいい。
だが、発動するためには相手に触れる必要がある。それが一番のネックだった。
セクハラ教師の烙印を押された俺の姿では、生徒達は警戒して近づいてこないだろう。なりふり構わずに接触を試みれば不可能ではないが、ターゲットが複数いる以上あまり目立つ行動はしたくない。
たった一つの問題に対し、クリアすべき課題はさまざまにあった。
職員室に戻ると、まだ残っていた教師たちが一斉にこちらを見る。
俺がクビになった話は早くも広まっているらしい。多くの者はその視線に憐憫とあざけりを含ませ、中には害虫を見るような目であからさまに嫌悪感を示してくる輩もいた。
(ふん……)
今の俺なら、クビを撤回させることもできるだろう。
しかしこの転換能力があれば誰にでもなれるし、いくらでも稼げる。冴えない学園教師の立場など今更惜しくはなかった。
「あ、あの……」
デスクの整理をしていると、隣の席から控えめな声がかかる。
問題を起こした教師に怯えながら、尚も話しかけてくるような相手は俺の知る限り一人だけだ。
「き、聞きました。お辞めになるんですよね?」
振り向いてまず目に飛び込んでくるのは、服の上からでもハッキリわかるほど盛り上がった胸の曲線だ。
特に今日はタートルネックのセーターにパンツという見事にボディラインが浮き彫りになる格好のためか、非常に扇情的だった。この女のことを思って抜いた夜などは数知れない。
「元気、出してください。峰渡先生ならきっと、すぐに新しい職場が決まりますよ」
「ははは、だといいですけど」
俺のいやらしい視線にも気付かず、女教師……山瀬空(ヤマセ ソラ)は、眼鏡の奥にある瞳を細めてで無責任な励ましをよこしてきた。
頭のネジが緩んでいるような、能天気な発言に苦笑をする。これが皮肉ではなく本気で言っているのだからさらに始末が悪い。
まぁその天然ぶりが可愛いとかで生徒のみならず教師にまでファンがいるという話だから、世の中わからないものだ。
「山瀬先生。いままで、お世話になりました」
右手を差し出し、握手を求める。
ソラは何も疑わず、俺の手を握り返した。
「こちらこそ。ありがとうございました」
笑顔で、お互いの手のひらを重ね合わせる。
これがどういう意味を持つのか……すぐに思い知らせてやるぞ。
職員室の荷物をまとめ、俺は再び生徒指導室に戻ってきた。
雪美はすでに下校し、部屋には誰もいない。
「く、くくく……」
イスにに座り、室内に転がっていた電源コードに自分の腕を絡ませながら、頭の片隅に例の『転換図』を呼び起こす。
青い点は、二つに増えていた。
一つは雪美の、もう一つはたったいま接触したソラだ。
雪美は復讐のためにこの力を使えと言ったが、何もバカ正直にそれを遵守してやる必要はない。俺が楽しみつつも、例の女子生徒どもを破滅させる方法はあるはずだ。
これはそのための前段階。
能力の事を、そして女の事を知るための下準備だ。
「こんなものか」
手首に絡みついたケーブルは、少し身じろぎした程度ではほどけない程度に巻きついている。拘束具としてはあまりにも雑だが、時間稼ぎ程度には役立つだろう。
「どれ」
意識を集中し、今度は頭の全域にレーダーを映す。
斜め上空から建物を透かして見る様な視点は、マップを拡大した感覚に近い。これならナビもいらなさそうだ。
中心から近い光点に注意を向けると、山瀬空という名前が浮かび上がってきた。
「先生のカラダ……貰いますよ」
その名前に、意識を滑り込ませる。
わずかなめまいを感じ、気が付くと俺は職員室に戻っていた。
「……いや、違う」
呟いた声は、先程までとうって変わって澄み渡ったキレイな物だった。
視界は眼鏡のフレームによって枠取りされ、目玉だけを動かすと枠外のぼやけた世界が見える。
これが近眼者の視界なのか。俺は妙なことに感動し、しかし目線を下に向けることは忘れなかった。
縦じまのタートルネックと、細い腹部を完全に隠した巨乳が目に飛び込んでくる。
「おお……っ」
この声。この服。この身体!
俺は間違いなく、山瀬空になっていた。
手を伸ばせば、毎晩のように妄想していたソラの胸を鷲掴みにする事ができる。
いままで何人もの女を痴漢してきたが、『自分についているモノ』として触れるのは初めての経験だ。
「んぐ……と、いかん。急がねば」
生唾を飲み込み、そこで俺は慌てて席を立ち上がった。
この能力はお互いの意識の交換……つまり、俺がソラになっているとき、ソラは俺になっている。それが欠点か利点かは状況によるが、現時点では不利な状況しか生まないだろう。
『俺』になったソラが騒ぎ出しては、いろいろと面倒だ。その前に口止めをする。
足を前に出すたびに胸が揺れ、その奇妙な感覚にバランスを狂わされながらも、俺は駆け足で生徒指導室を目指すのだった。
職員室と生徒指導室の距離は大したものではない。
慣れない女のカラダでここまで急いだが、指導室のドアになんら変わった様子はなかった。突然肉体を交換された人物がまさか律儀にも部屋のドアを閉めていくなどとは考えづらい。
「んっ、これ……なんで……」
部屋が近づくと、予想通りオタオタとした情けない『俺』の声が聞こえてきた。
男の体になって絶叫するか否かはある意味賭けだったが、ソラの性格を考えればその可能性は低いことも織込み済みだ。
運はこちらに向いている。
俺は扉を開けると、驚愕をする『自分』の視線を浴びながら部屋に入った。
「わ、わた……し?」
「違いますよ、山瀬先生」
怯えた視線に優越感を感じながら、『俺』になった彼女に歩み寄る。拘束はすでに解かれて、窓際まで移動していた。
おそらく初めて入れ替わったときの俺も、似たような反応をしていたはずだ。
あのとき挑発するような笑みを湛えていた雪美の気持ちが、今なら理解できた。
「交換させて貰いましたよ。俺と先生のカラダを、ね」
机に手をつけ、顔を至近距離まで近づけて唇を引き裂く。
自分の顔とはいえ、人間の表情が驚愕から怯えに、そして恐怖へと変化していく様を見るのはとても愉快だ。
「う、うそ……じょ、冗談ですよね、峰渡先生。こ、こんなことが……」
「良く見てくださいよ。そこに映っているのは、誰と誰ですか?」
ソラの細い指で無精ヒゲの生えたアゴをはさみ、無理矢理振り向かせる。
夕闇の迫った景色を透過する窓ガラスには、男の顔を掴んでニヤニヤする女教師と怯える男教師が映っていた。
「そんな……い、いや、こんなの……」
「いやだなぁ。そんなに『俺』のカラダはお気に召しませんか?」
弱々しい声で悲鳴を上げるソラに、わざとらしくショックを受けたような反応を返してやる。
『自分』を奪った相手だというのに、あるいはそれゆえにか、ソラは申し訳なさそうな顔をして「そういうわけじゃ」と言葉をにごした。
(ふふふ……)
ソラの姿を借り、ターゲットと接触をするのは簡単だ。
しかし異性の、しかもセクハラ教師などという不名誉な称号を持つ男にされた女の反応は、なかなかどうしてそそられる。
ぼんやりとしたソラでさえこの嫌がりようだ。これが歳の離れた女子生徒だったとしたら、どれほど絶望の声を上げるだろう。
単に転換するだけではつまらない。俺を貶めた連中には、それ相応の報いが必要だ。
「返して、ください。わ、『私』を返して……」
ソラの懇願に、俺は美人女教師の顔をこれでもかというほど有効に使い、微笑んで見せた。
「安心してください、山瀬先生。ちゃんとお返ししますから」
「ほ、本当ですね!?」
「えぇ、もちろん。ただし────」
ソラの表情筋を自由に動かし、今度は本人がおよそしないような邪悪な笑みを浮かべてやる。
この目が、この口が、この声が、今は全て俺のものだと主張するように。
「俺の言うことを聞いてくれれば、ですが」
さあ、楽しい時間の始まりだ。
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