声掛け事案
広告が邪魔なので
しかし亡霊犯+の続きをやるには気力や時間が不足しているので
夏のイベントがあるので
雨が続いているので
という理由により
シンプルで軽いショートショートを置いておきます
奈良少女見つかってよかったデスネ
退屈だった。
雲とか風とかを操って下界の人間に恵みを与えるのが俺の仕事だけど、毎日毎日同じことの繰り返しで正直飽きていた。
だけどサボると例のババアが怒るので仕方ない。怒るで済めばいいけど、ちょっと気に入らない事があるとすぐに拗ねて部屋に引きこもるような老害でも、最高位の上司だ。
「だからっていくらなんでも暇すぎる」
あのババアはしっかり定時で帰りやがった。
こちとらここ最近ずっと働きっぱなしだっつーの。
つーか俺が仕事するとあのババアの仕事量って少なくなるんだよな。
「ふざけんなあの老害……」
暇なので下界を観察する。
ババアに頼らずとも闇を克服する手段を編み出した人間には、少なからず好感を覚えていた。
……お? なんか、言い争っているヤツラがいる。
若い女と中年オヤジだ。
どうやらオヤジが若い女に早く帰れと忠告したら、逆切れされたっぽい。
あー、あー、可哀想に。オッサン半泣きじゃねーか。
……よし、ここは一つ俺が手を貸してやろう。
たまには神様らしく、下界の人間にバチを当ててやらねーとな!
*
近頃では声を掛けるだけで問題になるらしい。
雨の中傘も持たずにふらふらと遊び歩いている少女に注意をしたところ、相手はなぜか私を全力で侮辱してきた。
「っていうか、マジキモイんですけど」
「いや、だからね、私はただ君の事を心配して……」
「で、ホテルに直行して即ハメ? キモイわーヒクわー」
「おい、いい加減に……」
「うわ、それ以上近づくと通報するよ? マジで」
少女は手元の携帯電話を指先で弄りながら、けらけらと笑っている。
「うっわすっげ。フォロワー半端ないんすけど」
一体何をしているのだろう。
そのとき、小ぶりだった雨が急にバケツをひっくり返したような勢いに変わり、私の傘を叩きつける。
「ぶあっ、冷たッ! ちょ、マジありえねー!」
あっという間に少女の全身がずぶ濡れになり、制服と思われる白いシャツが水色の下着を透けさせた。
「だから言っただろうに」
「っせぇなぁ! ならさっさとその傘よこせよオッサン!」
「お、おい! 何をする!」
怒り狂った少女が、私から傘を奪おうと手を伸ばしてくる。
そのとき、空が重い唸り声を上げ、雨雲が白銀に輝いた。
「!」
鋭い槍のような光が、私と少女をめがけて真っ直ぐに振り下ろされる。
「きゃあああああ!?」
全てが真っ白に閉ざされた視界の中で、少女の悲鳴がこだました。
---
「う……」
しとしとと降る雨の音が、私の意識を揺り起こす。
水浸しになった服が肌に張り付いて気持ち悪かった。
近くには開いたままの私の傘が落ちている。夜のネオンが照らすコンクリートの上で、くるくると踊るように回っていた。
(直撃したと思ったが……)
あの落雷は幻だったのだろうか。
あれほど激しく降っていた雨もすっかり大人しくなっている。
では、あの少女は?
そう思って辺りを見回すと、そこには、『ありえないもの』が地面に座り込んでいた。
「な……」
小太りで、最近めっきり薄くなった頭髪を雨に浸しながら、だらしなく口をあける男は……私だった。
「なんで……あたしが、そこに……?」
『私』が呟き震える手で私を指差す。
改めて自分の身体を見下ろすと、白いシャツに透けた水色の下着と、それに包まれる二つの膨らみが目に飛び込んできた。
手元には先程まで少女の持っていた携帯電話があり、画面にはいくつかのメッセージが表示されている。
≪声掛け事案なうw 通報したったw≫
「ちょ! 勝手に見てんじゃねぇよ!」
『私』が起き上がり、私に迫ってくる。
だがバランスを崩したのか、『私』は足を滑らせ顔から水溜りに突っ込んだ。
「いった……なに、カラダ……重……」
「……はは」
無様な男の姿を見ているうちに、笑いが込みあがる。
「な、なに、笑ってんだよ!」
私は戸惑う男の視線を浴びながら、落ちてた傘を拾い上げた。
傘を差しながら、ガラケーしか触れてこなかったはずの私が手元のスマホを難なく操作する。
「な、何ヒトのケータイ弄ってんだよ! 返せ!」
「えー? っていうか、これ私のスマホだし?」
プロフィール欄を見ると、私の名前が出てきた。
「ふぅん、私はミツキっていうんだ……」
名前がわかると、連鎖的に家の場所も記憶に流れ込んでくる。
欲しい情報を得ると、私はそのままきびすを返した。
「ちょ……! どこに……」
「早く逃げないとケーサツくるよー?」
タイミング良くパトカーのサイレンが近づいてくる。
「大丈夫。私が、ちゃあんと家に帰ってあげるからさ」
「いや……いやああああああああああ!!」
*
「はー、いいことした!」
やっぱ神様にしか出来ないことやると気分がいい。
少女のカラダになった中年オヤジはそのまま家に帰り、少女の部屋で声を上げて笑っていた。
喜んでくれるなら俺も嬉しい。
元オヤジは雨に濡れたカラダを乾かすために服を脱ぎ、風呂に入る。
しばらくするとまた声を上げて、女のあらゆるところを愛撫し始めた。
「おお……キタコレ!」
遭遇確率の低い少女のオナニー姿に、俺も身を乗り出して親指を立てる。
胸や秘裂を指先で激しく弄り回すその姿は貪欲で、しかし同時に初々しくもあった。女の快感を味わうのは初めてでも、男としての快感を飽きるほど味わってきた異性ならではの手つきだった。
今までにも少女のオナニーは見てきたが、それらとは激しさが全く異なる。
「なんでだ? ……そうか、中身が男だからか」
ババアが仕事をしたときのような光りが俺の中でパッと灯る。
これは、いい事を知った。
中身が男の女の自慰が、まさかこんなに興奮させてくれるとはな。
「……ふふん」
ババアはまだしばらく俺に仕事を押し付けるつもりらしい。良いご身分だ。
なら、ちょっとぐらい楽しんだってバレやしないよな?
サンキュー神様!
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雲とか風とかを操って下界の人間に恵みを与えるのが俺の仕事だけど、毎日毎日同じことの繰り返しで正直飽きていた。
だけどサボると例のババアが怒るので仕方ない。怒るで済めばいいけど、ちょっと気に入らない事があるとすぐに拗ねて部屋に引きこもるような老害でも、最高位の上司だ。
「だからっていくらなんでも暇すぎる」
あのババアはしっかり定時で帰りやがった。
こちとらここ最近ずっと働きっぱなしだっつーの。
つーか俺が仕事するとあのババアの仕事量って少なくなるんだよな。
「ふざけんなあの老害……」
暇なので下界を観察する。
ババアに頼らずとも闇を克服する手段を編み出した人間には、少なからず好感を覚えていた。
……お? なんか、言い争っているヤツラがいる。
若い女と中年オヤジだ。
どうやらオヤジが若い女に早く帰れと忠告したら、逆切れされたっぽい。
あー、あー、可哀想に。オッサン半泣きじゃねーか。
……よし、ここは一つ俺が手を貸してやろう。
たまには神様らしく、下界の人間にバチを当ててやらねーとな!
*
近頃では声を掛けるだけで問題になるらしい。
雨の中傘も持たずにふらふらと遊び歩いている少女に注意をしたところ、相手はなぜか私を全力で侮辱してきた。
「っていうか、マジキモイんですけど」
「いや、だからね、私はただ君の事を心配して……」
「で、ホテルに直行して即ハメ? キモイわーヒクわー」
「おい、いい加減に……」
「うわ、それ以上近づくと通報するよ? マジで」
少女は手元の携帯電話を指先で弄りながら、けらけらと笑っている。
「うっわすっげ。フォロワー半端ないんすけど」
一体何をしているのだろう。
そのとき、小ぶりだった雨が急にバケツをひっくり返したような勢いに変わり、私の傘を叩きつける。
「ぶあっ、冷たッ! ちょ、マジありえねー!」
あっという間に少女の全身がずぶ濡れになり、制服と思われる白いシャツが水色の下着を透けさせた。
「だから言っただろうに」
「っせぇなぁ! ならさっさとその傘よこせよオッサン!」
「お、おい! 何をする!」
怒り狂った少女が、私から傘を奪おうと手を伸ばしてくる。
そのとき、空が重い唸り声を上げ、雨雲が白銀に輝いた。
「!」
鋭い槍のような光が、私と少女をめがけて真っ直ぐに振り下ろされる。
「きゃあああああ!?」
全てが真っ白に閉ざされた視界の中で、少女の悲鳴がこだました。
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「う……」
しとしとと降る雨の音が、私の意識を揺り起こす。
水浸しになった服が肌に張り付いて気持ち悪かった。
近くには開いたままの私の傘が落ちている。夜のネオンが照らすコンクリートの上で、くるくると踊るように回っていた。
(直撃したと思ったが……)
あの落雷は幻だったのだろうか。
あれほど激しく降っていた雨もすっかり大人しくなっている。
では、あの少女は?
そう思って辺りを見回すと、そこには、『ありえないもの』が地面に座り込んでいた。
「な……」
小太りで、最近めっきり薄くなった頭髪を雨に浸しながら、だらしなく口をあける男は……私だった。
「なんで……あたしが、そこに……?」
『私』が呟き震える手で私を指差す。
改めて自分の身体を見下ろすと、白いシャツに透けた水色の下着と、それに包まれる二つの膨らみが目に飛び込んできた。
手元には先程まで少女の持っていた携帯電話があり、画面にはいくつかのメッセージが表示されている。
≪声掛け事案なうw 通報したったw≫
「ちょ! 勝手に見てんじゃねぇよ!」
『私』が起き上がり、私に迫ってくる。
だがバランスを崩したのか、『私』は足を滑らせ顔から水溜りに突っ込んだ。
「いった……なに、カラダ……重……」
「……はは」
無様な男の姿を見ているうちに、笑いが込みあがる。
「な、なに、笑ってんだよ!」
私は戸惑う男の視線を浴びながら、落ちてた傘を拾い上げた。
傘を差しながら、ガラケーしか触れてこなかったはずの私が手元のスマホを難なく操作する。
「な、何ヒトのケータイ弄ってんだよ! 返せ!」
「えー? っていうか、これ私のスマホだし?」
プロフィール欄を見ると、私の名前が出てきた。
「ふぅん、私はミツキっていうんだ……」
名前がわかると、連鎖的に家の場所も記憶に流れ込んでくる。
欲しい情報を得ると、私はそのままきびすを返した。
「ちょ……! どこに……」
「早く逃げないとケーサツくるよー?」
タイミング良くパトカーのサイレンが近づいてくる。
「大丈夫。私が、ちゃあんと家に帰ってあげるからさ」
「いや……いやああああああああああ!!」
*
「はー、いいことした!」
やっぱ神様にしか出来ないことやると気分がいい。
少女のカラダになった中年オヤジはそのまま家に帰り、少女の部屋で声を上げて笑っていた。
喜んでくれるなら俺も嬉しい。
元オヤジは雨に濡れたカラダを乾かすために服を脱ぎ、風呂に入る。
しばらくするとまた声を上げて、女のあらゆるところを愛撫し始めた。
「おお……キタコレ!」
遭遇確率の低い少女のオナニー姿に、俺も身を乗り出して親指を立てる。
胸や秘裂を指先で激しく弄り回すその姿は貪欲で、しかし同時に初々しくもあった。女の快感を味わうのは初めてでも、男としての快感を飽きるほど味わってきた異性ならではの手つきだった。
今までにも少女のオナニーは見てきたが、それらとは激しさが全く異なる。
「なんでだ? ……そうか、中身が男だからか」
ババアが仕事をしたときのような光りが俺の中でパッと灯る。
これは、いい事を知った。
中身が男の女の自慰が、まさかこんなに興奮させてくれるとはな。
「……ふふん」
ババアはまだしばらく俺に仕事を押し付けるつもりらしい。良いご身分だ。
なら、ちょっとぐらい楽しんだってバレやしないよな?
サンキュー神様!

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