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亡霊犯+ 5

廃校に肝試しに来た男女を絶望させていく話です
少し間が空きました……
ので、予定を早めて一気に終わらせます


確認
*この物語はフィクションです
  実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません
*もちろんバッドエンドです

 亡霊犯+ 廃校の亡霊裏 5


 温井のカラダを操るクロベと、そのクロベに手首を掴まれてもがく長見を眺めながら、俺は冷笑を漏らした。
 散々逃げ回ってくれたが、所詮は小娘。男の力で拘束をされてしまえばもう抵抗できないでいる。
 だというのに、長見の瞳にはまだ諦めの色が宿っていない。攻撃的なツリ目をクロベに、そして遅れて現れた俺に向けてくる。
「……悪霊。頼みがある」
「何を言っているんですか? どこからどう見ても私は」
「ワタシのことは好きにしていい。ただ、かれんには手を出さないで」
「……」
 俺の演技も無視して、長見は一方的に話を進める。
 すでに真衣の中身が別人であることなどお見通し、ということか。
「いかが致しますか、ボス。もう少し遊びますか」
 温井に取り憑いたクロベが笑みを浮かべ、俺の返事を待つ。
 長見とかれんを捕らえた今、残る肝試しメンバーは滝沢とかいう男だけだ。
 決着はほぼついたといっていい。しかし……。
「取引になっていないな。お前もかれんも両方いただくに決まっているだろう?」
 真衣の声で冷たく突き放してやると、長見は絶望したような表情を浮かべた。
「お、お願いします! ワタシはなんでもします! セックスだってしますし、一生肉奴隷になって構いません! でも、かれんだけは!」
 それまでの気丈な態度や尊大な喋り方を瓦解させ、必死に懇願してくる。
 そんな態度に心を打たれるはずがない。しかしなかなか面白い事を聞いたのも事実だ。
「どんなプレイにも応えて見せる、と?」
「は、はい!」
「くっくっく……そうか…………」
 この娘は何もわかっていない。
 世の中には、自分の想像もつかない性癖を持つ人間がいることを知らない。
「ボス……? まさかッ」
 クロベは既に察したようだ。さすが、一番の部下だけはある。
 俺は今現在取り憑いている真衣の体から抜け出ると、小便を漏らして気を失うかれんの体に潜り込んだ。
 全身に衝撃が走り、このカラダが自分のものになった事を実感する。
 俺が目を開けるのと、真衣のカラダが廊下に倒れ伏していた。
「クロベ、サクマを探して来い。必要なら真衣の体を使え」
「ハッ」
 そういい、クロベは長見から手を離すと廊下の奥へと消えていった。
「か、かれん…………かれんから、離れろ! 約束が違う!」
「お前が逃げないように、カラダを借りただけだ。今から来る男のプレイにお前が耐えられたら、この肉体は無傷のまま返そう」
「…………わかった……」
(肉体は、な)
 それにしても、小便を漏らしたからか、濡れた下着が股間に張り付いて不愉快だ。
 俺はスカートの中に手を突っ込むと、可愛らしいピンクのショーツを脚から乱暴に引き抜いた。
「なっ!?」
「友達想いのお前にプレゼントだ」
 そのまま、汚れたショーツを長見に投げつけてやる。
 床に落ちたショーツとスカート一枚を隔てたノーパンのかれんを、揺れる瞳が忙しなく行き来していた。
「風通しがよすぎて少々心もとないが……まぁ、見られたところで何も不都合はない」
 スカートの端を摘みながら、少女の大事な部分が見えるか見えないかのギリギリラインをたくし上げる。
 心なしか、長見が赤い顔をしているように見えた。
「親友のストリップに興奮しているのか? 変態め」
「か、かれんの声で……そんなこと、言うな……ッ」
「くくっ……うん?」
 ふと、長見の胸が不自然に膨らんでいることに気付く。
 憐れになるほどの平坦な胸だから最初はパットでも入れているのかと思ったが、それにしては膨らんでいるのは右の一部分だけで、左胸とのバランスが取れていない。
「何か入っているのか?」
「え……? や、やだ! 触らないで!」
 どうやら左胸のポケットに何か入れているようだ。
 手を伸ばすとかすかに抵抗したが、かれんの姿だからか激しい抵抗はされなかった。
「……防犯スプレーか。こんなものを隠し持っていたとはな」
 下手を打てば逃げられていたかもしれない。
 速やかに没収し、俺は長見を置き去りにその場から歩き始めた。
「ど、どこに……」
「少し遊んでくる。……わかっていると思うが、そこから動くなよ?」
 もし逃げたとしても、代わりにかれんを犯すだけだ。
「……くっ、卑怯者」
「違うな。俺は亡霊さ」
 まぁ俺としてはどちらの場合でも構わない。
 かれんにしても長見にしても、結局は元の日常に戻れはしないのだ。

***

「さて……どこにいるのか」
 かれんの姿で廃校をさまよい、肝試しメンバーの最後の一人、滝沢を探す。
 温井の話などから総合すると、滝沢とかれんは恋人同士のようだ。
 恋人に裏切られる男の絶望というのはどんなものだろう。俺は、それを見てみたかった。
「はぁ……はぁ……くっ……」
 女の声が聞こえ、足を止める。
 今のは、誰だ? ここには現在、俺にカラダを奪われたかれんと真衣。ミヤガセに犯され続ける利香。
 そして、今頃はサクマの変態プレイに悲鳴を上げているだろう長見の四人しかいない。
 しかし今の声は、その誰とも違った。
「……逃げなきゃ……早く……」
 呟きと共に、廊下の向こうから壁に手を付いてふらふらと歩く女の影が見えた。
「草木、シヅル……」
 このゲームを始める前のメインボディとして使っていた女刑事だった。
 どうやら、意識を取り戻したらしい。約一年ぶりにカラダを動かしているからか、その動作はどこかぎこちない。
「だ、誰!?」
 シヅルが俺に気付き、体を強張らせる。
 俺はかれんの顔で可愛らしく微笑むと、彼女に近づこうとした。
「た、助けてください。実は……」
「こ、来ないで!」
 突然金切り声を上げ、派手に後退る。
 その表情には明確な恐怖が浮かんでいた。
「あ、あなた……あなたでしょ!? わ、私のカラダを使って……あんな……あんなひどいこと……!」
「…………へぇ」
 どうやら『俺』がわかるらしい。カラダに長居し続けた影響だろうか。
 かれんのフリは無意味だとわかり、口調を元に戻す。
「その口振りからすると、記憶はあるようだな?」
 この場所に少年少女らを呼び寄せたこと。
 廃校を拠点にして、たくさんの少女を犯したこと。
 カラダを乗っ取られ、先輩刑事を自らの手で撲殺したこと。
 シヅルの脳は、全て記憶しているらしい。
「どうしてあんな酷い事ができるの!? あなたは、悪魔よ!」
 ボロボロと涙を流しながら、シヅルが俺を糾弾する。
 だが、俺はそんなくだらない問答に付き合ってやるつもりはない。
「あいにくだが、その罪はすべてお前が犯したことになっている」
「そんな……ッ」
「信じられないか? なら、教えてやる」
 俺は大きく息を吸い、そしてかれんの高い声をあらん限りに吐き出した。
「助けてぇっ、滝沢君ーーーーッ!!」
 少女の悲鳴が校舎に響く。
 シヅルは目を丸くして、何が起こったのかと言いたげな顔をしていた。
(……すぐにわかるさ)
 世間がお前を、草木シヅルを、どういう目で見ているのか、な。

***

 少女のか細い腕を振り回すたびに鈍い音が鳴る。
 鉄パイプから伝わる衝撃が筋力を疲弊させ、わずか十数回程度でもう上がらなくなってしまった。
「はぁ、はぁッ! ふんっ、貧弱なボディだ」
 乗っ取った肉体を毒づき、金属棒を投げ捨てる。
 床に倒れた滝沢は流血しているものの、まだ絶命には至っていない。虫の鳴くような声で弱々しく呼吸をしていた。
「お前のカラダで同じような事をやったときには、ちゃんと殺せたんだがな」
 と、床に尻餅をついて怯えるシヅルに目をやる。
 滝沢からの信頼を得られず、それどころか犯人扱いされ、彼女はすっかり絶望していた。
 あるいは、かれんの姿をした俺に憐れな少年が棒で殴られていく光景に、過去の記憶がフラッシュバックしたのかもしれない。
 自らの手で、信頼していた相棒を殴り殺した感触を甦らせたのかもしれない。
「いや……もうやだ……やめて……」
 闇に閉じこもるように頭を抱え、壊れた音楽プレーヤーのように同じ言葉ばかりを繰り返すシヅルは、もはや自意識を保っているのかも怪しかった。
「ゲームオーバー、か」
「そのようですな」
 何気ない呟きに、どこからか返事がする。
 暗がりに目を凝らすと、スーツとサングラス姿のミヤガセがいた。
 付き従うように、ゾンビのような足取りで裸の男女も一緒にいる。上野と利香だ。
「一応連れてきましたが、まだ使いますか?」
「いや、もうじき夜も明ける。少女狩りは終わりだ」
「わかりました。では」
 そういいミヤガセが指を鳴らすと、二人はまるで糸が切れたように、その場に崩れ落ちた。
「ふひひ。ボスぅ、ゴチでしたぁ!」
「ボス、ただ今戻りました」
 全裸の真衣が恥じらいも何もなくだらしない笑みを浮かべて歩いてくる。
 その後ろでは、精液まみれの長見を抱えた温井が恭しく頭を下げた。
「全員揃ったな。楽しんだか」
「はいぃ。もう、ながみたんをずっとぺろぺろぺろぺろさせたりツインテオナニーしたり……最高でした!」
 サクマに乗っ取られた真衣は満面の笑みで、同級生を陵辱した事を誇らしげに語る。
 一方でクロベは何も言わず、しかしその表情にはわずかに嫌悪感を浮かべていた。
「……それで、後始末はどうなさるおつもりで?」
「ああ、予定通りシヅルに全ての罪をかぶってもらう」
 俺はかれんのスカートから携帯を取り出し、部下たちに見せ付けるように掲げた。
「警察に連絡を?」
「ああ、もう済ませた。……俺はしばらく潜伏する。憐れな被害者の少女としてな」
 ミヤガセの問いに答え、俺は捕らえた少女たちをそれぞれ見比べた。
 真衣、利香、長見、かれん。
 どの肉体に乗り換えるか……既に答えは決まっていた。
「クロベは温井から離れてシヅルに入れ。男連中の始末を任せる」
「ハッ」
 俺の命令を即座に実行し、温井が倒れるのと同時に、さきほどまで恐慌状態だったシヅルが呻き声を上げる。
「うっ……い、いや………………ふぅ」
 虚ろだった瞳に生気が宿り、血塗られた鉄パイプを再びその手に取る。
 今頃、心の奥底で彼女はどんな悲鳴を上げているだろう。それを想像するだけで股が濡れてきそうだ。
「じゃあ、あとはシヅルに箔を付けるだけですね」
「そうだな。現行犯の方が言い逃れもできまい」
 田舎の山奥とはいえ、警察の到着は近い。
 せっかくだから連中には、少年たちを撲殺するシヅルの姿を焼き付けて貰おう。
「それとサクマ、真衣のカラダを明け渡せ」
 いやらしく、それでいてどこか卑屈な笑みを浮かべるサクマに命じ、身体の交換を促す。
 かれんや長見の肉体では貧弱すぎるし、かといってミヤガセに弄ばれた利香の肉体ではどんな後遺症が出てくるかわかったものではない。
 それに真衣は霊感が備わっている。亡霊である俺なら、その能力を有効に使う事ができそうだった。
「ふへ、わかりました……あのぅ、それでボクはどの身体に……」
「好きにしろ」
 この男に演技力は期待できないから、クロベと一緒にお嬢様付きのメイドの肉体に戻ってくれた方が都合がいい。
 だがあくまでもそれは『都合がいい』というだけで、強制はしない。
 寿命も肉体もない亡霊には、時間など腐るほどある。
 好きなことを、好きなだけ犯ればいい。
 それが我々────亡霊犯だ。
「さぁて、サツが来るまで生きていられるかな?」
 クロベが嗜虐的な表情を浮かべ、床に倒れる男たちへ引導を渡していく。

 血飛沫が飛び散り、内臓がべしゃりと潰れ、骨の砕ける音が響く。
 遠くからやってくる救急車とパトカーのサイレンの伴奏に耳を澄ませながら。
 俺は川俣真衣として過ごす新たなる人生に思いを馳せ、一人ほくそ笑むのだった。







というわけで亡霊犯+はこれで終わります
サクマの変態的プレイとか入れたかったのですがこう暑いとやる気も何も……orz
自分の理想の一つに「亡霊犯」のゲーム化があるので、もし日の目が当たるときが在ればそのときにでも
企画も何もないまっさらな状態ですが理想を騙るだけなら無料です
理想を抱いて溺死しないよう、なんとか続けて行くつもりです

ここまで読んでいただきありがとうございました
次は何をしよう…

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……っ!



ふぅ…さて、通報しようか

Re: タイトルなし

ノゥ! ポリス、ノゥ!

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コメントありがとうございます

> さん
言われてみれば天敵も出てきていませんね
「絶望」にも巫女やら天使やらがでてきたのに…
廃校の亡霊は終わりましたが、もし次の機会があればそういうキャラ(被害者)もありかもです