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ヤ サ シ イ セ カ イ 2

表との差は一体……うごごごご……
ファンタジーなダーク系のお話です
TSの時間ですヒャッハー


主人公の名前を変更しました
前回:ヴィーグル
今回:ウィーグル

前回の記事の題名を変更しました
前:ヤサシイセカイ1-0
今:ヤサシイセカイ1





 ヤ サ シ イ セ カ イ ~シンパシーリング 1


*:アトラ

 アトラ近衛騎士団はその日のうちに城へ凱旋し、地下牢に男を勾留した。
 鉄格子の向こうに、これまでさんざん辛酸を舐めさせられてきた相手がいる。表情には出さないが、アトラは胸が熱くなる思いをひっそりとかみ締めていた。
 盗賊団そのものを襲撃する前に団長を捕縛できたのは幸いだった。勝利を確信してはいたものの、いざ正面衝突をすれば間違いなく混戦になっただろう。最悪、死者が出たかもしれない。
 しかし天運はアトラたちに向いた。こちらの被害は最小にとどめ敵側の大将を捕まえるという、まさに理想的な展開だ。
 リーダー不在の盗賊団などもはや烏合の衆。遠からず壊滅することは想像に難くなかった。
「ウィーグル。こちらの言うことに大人しく従うのなら、命までは取らないわ。いい?」
「……ハッ、王国の平和を脅かした大罪人を許すって言うのか? なんて優しいお姫様だ感動して涙が出そうだよ」
 ウィーグルの口調は完全に姫騎士を馬鹿にしていた。
 ニヤニヤと下品な笑いを浮かべ、視線はアトラの胸を嘗め回すように動いている。
 温情をかける気さえ失わせる最低の態度だ。
「な、仲間の居場所を言いなさい。もちろん、抵抗さえしなければ彼らの命も保障するわ」
「俺達は少数精鋭主義でね。お前らに殺された四人が部下の全部だ」
「…………」
 嘘だ。たった五人で隊商の一団を壊滅させられるはずがない。
 商人だって積荷の運搬に護衛の一人や二人雇っているだろうし、逃げ延びた人間が皆無というのはありえなかった。しかし襲撃する人数が多ければ話は違う。
 全部で二十人。アトラは軍略に長けた知将の器こそないが、戦闘に関しての直感は恐ろしいほど正確だった。
「どうしても、心を入れ替えるつもりはないの? その気さえあれば働き口を斡旋するわ」
「ありがたい話だが、俺は略奪をしない自分が想像できないね」
「…………あなたのせいで、あなたの仲間が死ぬかもしれないのよ」
「くひひっ、本性を現したなお姫様。命までは取らないとかいって、結局は皆殺しにするんだろ? なぁ!」
 ウィーグルはさも痛快そうに笑い、それ以上まともな話し合いは出来そうになかった。
「山間警備隊に連絡。彼等を発見したポイント周辺を徹底的に調べさせて」
「畏まりました」
 傍に控えていた近衛隊長がかしずき、階段を上がっていく。
 この地下収容所にはいくつか牢があるが、今はウィーグル以外に囚人の姿はない。
 薄暗い地下で薄汚い男と二人きりの状況はとても居心地が良いとは言えず、アトラもきびすを返した。
「おって処分を知らせるわ。それまでにもう一度、よく考えておいて」
「ああ、わかったよ。お姫様が虐殺好きの変態サド女だって事がなぁ! ひゃはははは!」
 下劣な男の声には耳も貸さず、アトラは足早にその場を後にした。


 地下牢の上には広大な書庫があり、ずらりと並べられた書架の森に一歩足を踏み入れれば二度と出られないとまで言われていた。
 それほどまでに巨大な施設を、たった一人の司書が管理しているのだから感心するほかない。
「お疲れ様」
 階段を上りきると、アトラはカウンターに座る司書に声をかけた。
 銀色の髪を突き破るように飛び出た長い耳がピクリと反応し、色違いの双眸が姫騎士を映す。
「……」
 彼女は無言のまま、小さく頭を下げただけで再び手元に視線を落とした。
 アトラにしてみても、司書と大した面識があるわけでもない。それ以上の言葉は交わさず、さらに階段を上がりようやく地上に舞い戻った。
「さて、あの子達を労って上げなきゃ」
 陽の光を一身に浴び、姫騎士は活躍した近衛騎士団の面々を思い浮かべる。
 三十人という圧倒的戦力差をもって挑んだが、何人かが大男に殴り飛ばされ怪我をした。女の追撃にあたった小隊に関しては、取り逃がした上に全員が顔に深い切り傷を負わされる始末だ。
 騎士である前に女である。彼女達の慰めも視野に入れ、どう鼓舞するか悩ましい問題だった。


*:リタ

 翌日。
 近衛騎士団のリタはやはり憂鬱だった。
 両手には囚人用の膳を載せた盆を持ち、一歩一歩確かめるようにおそるおそる階段を下りている。
 今の彼女は騎士団に支給される制服を着ているため、武器の類はいっさい持たない。
 丸腰のまま自分がどこに向かっているのか考え、いまにも卒倒しそうだった。
「だ、大丈夫……大丈夫大丈夫大丈夫だいじょおぶ」
 己を奮い立たせるはずの言葉に力はなく、むしろ余計に混乱している。
 脳裏によぎるのは、先日の祝勝会だった。
 盗賊達の討伐を見事果たし、近衛騎士団は姫騎士から慰労と賛辞を送られた。
 問題はその後だ。
 盗賊のリーダーに捕らわれ、容易く人質にされた失態をリタは償うことになったのだ。
 『リタ、このままじゃダメよ。もう少し男に慣れなきゃ』
 憧れのアトラから優しく諭され、克服のためにと男の看守役を仰せ付けられた。
 やることは食事の配給と数時間の見守りぐらいなもので、実質仕事などないに等しい。
 それでも日の当たらない地下牢で、鉄格子を挟んでいるとはいえ盗賊の男と二人きりという状況は、リタにとってこれ以上ない恐怖だった。
(怖い……)
 不安な面持ちのまま、たどり着いた牢屋の前に立ち中の様子を窺う。
 ウィーグルは壁際であぐらを組み、力なくうなだれていた。寝ているのかもしれない。それなら好都合だと、食事抱えたまま一歩踏み出した直後だった。
 男がゆっくりと顔を上げ、視線がかち合う。
 口元は無精ヒゲが伸び、汚らしい印象に拍車が掛かっていた。
「お前は、あのときの新兵か」
「は、はい……」
 怯えながらも律儀に応答する。
 脚は石化してしまったように動かなくなり、通気孔から時折吹くそよ風がリタのスカートを静かにはためかせるだけだった。
「悪かったな、俺も逃げるのに必死だったんだ」
「え」
 どれほど沈黙が続いたのか、男がふとそんな事を口にした。
「包囲網から抜ければ、お前はちゃんと解放するつもりだった。まぁ、今となっちゃ意味のない言い訳だがな」
「え、えと……」
「それは、ひょっとして俺の食事か? ありがてぇ。昨日から何も食っていなかったんだ」
「あ、う……」
 リタは戸惑っていた。
 男の態度は、アトラから聞いていた話とだいぶ違う。粗野な振る舞いも下卑た言葉も何一つ出てこないではないか。
 むしろ誠実で、紳士的ですらある。盗賊相手にそんな事を思うほど、リタは純粋だった。
 男慣れをしていないが故のわずかな気の緩みが、彼女の警戒心を軽くする。
「どうした、早くメシをくれ。あぁ、ひょっとして俺が怖いのか? 安心しろ俺は絶対に近づかない」
 熱を持って弁を振るうウィーグルにおそるおそる近づき、格子の隙間からパンとスープを載せた盆を差し込む。約束どおり、その間彼は微動だにしなかった。
 再びリタが鉄格子の前から距離を取ると、ウィーグルはふらふらと立ち上がり、パンにかじりついた。
 一口一口をしっかりとあじわうかのように咀嚼し、ふいに、その目から涙がこぼれる。
「う、うぅぅ……っ」
「ど、どうしました?」
「いや、今頃妹が腹を空かせているのに、俺だけこんな立派なメシにありついていいのかって思ってな……」
「妹が、いるんですか?」
「あぁ、可愛いやつだ。俺達兄妹は貧困層の生まれでな。しかも妹は病気がちで、まともに仕事なんか出来なかった」
 まるで用意していたかのようにさらさらと語られる身の上話にも、リタは親身になって聞いている。
 それは純粋だったからという以上に、病弱な妹を支える兄の構図に思い当たる節があるからだった。
 耳元の髪を指先で弄りながら、たった一人の肉親を思い浮かべ力なく微笑む。
「……私も、同じです。兄がいるんですけど、昔から身体が弱くて」
「そうだったのか。なら、わかるよな。俺の気持ち」
「…………盗賊は、いけないと思います」
 それだけ言うのが精一杯だった。
 大切な人のために何かをしてあげたい気持ちなら良くわかる。だからといって、略奪行為が許されるはずもない。
 姫や兄を含めた人々を守護する騎士団の一員として、ウィーグルの言葉に頷くわけにはいかなかった。
「あんた、名前は?」
「り、リタです」
「リタ。俺をここから出してくれ」
 唐突な申し出に、リタの目が驚愕に見開かれる。
 いったいこの男は何を言っているのだろう。そんなこと、出来るはずがない。
「このままじゃアジトに残してきた仲間や妹まで殺される! 頼む!」
「ア、アトラ様はそんな方ではありません! 無闇に殺したりなんて……」
「抵抗しなければ命は助かる、か? 無理だ。あいつ等は大人しく捕まるような連中じゃない。それはお前も知っているだろう」
 つい先日の戦闘を思い返し、リタはそれ以上の反論が出来なかった。
 ウィーグルはさらに言葉を重ねる。
「俺だって、最初は素直に投降するつもりだった。それを、あの馬鹿女が……!」
(…………どうしよう)
 ウィーグルの主張に、リタの心は揺らいだ。
 言われてみれば、あのとき暴れたのは大男二人と逃亡した女だけで、リーダーであるはずの男は最も消極的だった気がする。
 看守役を一任されたので、牢の鍵は預かっている。しかしこれは姫からの信頼の証であり、使用することは即ち裏切り行為に他ならない。
 だが、それでも。
(この人、本当は凄く良い人なのかも)
 下衆な男。自分に剣を突き立てた相手。盗賊団のトップ。
 それを理解していながら、たかが数分の会話で男への印象はガラリと変わっていた。
 病弱で心優しい兄としかまともに男と触れ合ってこなかった弊害ともいえる、純粋で素直な少女の心が、ある感情で満たされていく。
(かわいそう……)
 リタは、男を憐れんだ。
 同情したのだ。

 その瞬間──日の差さない地下室に、まばゆい光が発せられた。

「きゃあ!?」
「うおお!?」
 リタとウィーグルが同時に悲鳴を上げ、顔をしかめる。
 目も開けていられないほどの真っ白な刺激を放つ光源は、指輪だった。
 ウィーグルの指に嵌められた銀製の指輪が、質量の限界を無視して地下の隅々まで照らしている。
 変化は、二人の身体にも生じた。
(な、なに……意識が……!)
「ぐっ……何だこれは……!」
 意識が肉体の外に流れ出すという、生まれて初めての体験だった。
 光の濁流に心だけが連れさらわれていくような、胸騒ぎさえ覚える奇妙な感覚に、なすがまま翻弄されていく。
「あっ、ああっ、あ────」
「ぐっ、おっ、おおおおお!」
 男と女の声が重なり、混ざり合い、やがて沈黙する。
 地下牢が静寂を取り戻すと同時に、指輪の輝きも幻のように霧散した。
 光を放ち終えた指輪は、まるで力尽きたようにするりと男の指から抜け落ち、鉄格子の外へと転がっていく。
 しかしあれほど派手な光彩を見せた道具には目もくれず、男女の視線はお互いに釘付けだった。
「わ、私……?」
 獄中の男が、少女騎士を震える指で差す。
 その声の太さに、そして指の太さに、『ウィーグル』はさらに驚愕し気色の悪い悲鳴を上げた。
「きゃああ!? な、なに、これ。わた、私の指……そ、それに、この声……!?」
 のど元に手を当てると、アゴの下にざらついた感触を受け取る。
 まるで初めて無精ヒゲに触れた少女のような反応をする男の前で、奇怪な笑い声が聞こえた。
「……くひ、くひひひひひひひっ」
 心優しい少女騎士リタが、囚人を目の前にして嗜虐的に唇を吊り上げ笑っている。彼女の知人が見ればそれはとても異様な光景だが、そんなことはお構い無しにさも痛快そうに笑っていた。
「ありがとうよ、リタ。おかげで助かった……ぶっ、ギャハハハハハ!」
 リタの顔で、リタの声で、ウィーグルをリタと呼んだ少女騎士は、自らが発した言葉にさらに失笑した。



 魔道具【シンパシー・リング】。
 装着者を心から憐れんだ人間と身体を交換する、マホウ文明の遺物。それがウィーグルの装備していた指輪の正体だった。
「お前が同情してくれたおかげで、俺達の身体は入れ替わったんだよ。今のお前は、どこからどう見ても盗賊のウィーグルだ!」
「そ、そんな……そんなこと……!」
 リタは男の身体と入れ替えられ、混乱していた。
 清廉潔白な少女騎士であった彼女がいきなり盗賊の首領になったのだ、無理もない。
 ただでさえ男嫌いらしいし、小汚い異性の肉体はさぞや嫌悪感を掻き立てることだろう。
 もちろん、リタの肉体を得たウィーグルにも違和感はある。
 喋るたびに発せられる少女の声。呼吸のたびに感じる胸の存在感。
 筋肉の弱々しさや、身体から立ち上る甘い香り。脚をこするスカートの感触。
 一方で頭は妙に冴え渡り、活力も充実していた。
 すべて男だった頃にはなかった感覚だが、悪い気分ではない。むしろ男として、その一つ一つに興奮する。
「出来ることならあのお姫様と入れ替わりたかったが……このカラダも悪くないな。ありがたく頂くぜ!」
「ま、待って、待ってください! も、もも、元に、戻して……!」
「はぁ? 何言ってんだよ。俺のこと、助けたいって思ってくれたんだろ? お前の望み通り、俺は牢から出られた!」
「だ、出します! その鍵を使って、牢を開けてください! だから、体を返して!」
「ひゃははは! あぁ、コイツのことか?」
 保身のためなら罪人を脱獄させることもいとわない元少女騎士を嘲笑し、腰元に付けられた鍵を手に取る。
 錠前に鍵を差し込むと、救いを見出したかのように悲痛な表情が和らいだ。
 だが鍵は回らず、鉄格子が開かれることはない。
「くひ、ひひひ……やっぱりなぁ」
「え……ど、どうして……」
「偽物だよこいつは。お前みたいな新米に、囚人の鍵を預けるわけがねぇと思ったんだよ! ひゃはははは!」
 鍵で格子を叩きながら、再び『リタ』が……ウィーグルが侮蔑交じりに哄笑する。
 盗賊の身に落ちた元少女騎士はショックを受けているようだ。
 看守役を仰せつかり、鍵を預けられ、自分は姫騎士に信頼されていると舞い上がっていたのだろう。勘違いとも知らずにだ。
 だが、傷ついた相手を慰めてやる優しさなど今の『リタ』には欠片もない。
 どころか、唇を吊り上げさらに絶望に叩き落とそうと言葉を吐いた。
「ちなみにな、妹の話……あれは全部デタラメだ、俺に妹なんかいねぇよ」
「え……」
「投降するつもりだってなかった。あのナイフがお姫様に刺さっていれば、お前は今頃俺達のオモチャになっていたさ」
 ニヤニヤと喋りながら、おもむろに服の上から胸を揉みはじめる。
 服の上からでもはっきりと形のわかる自らの乳房がもたらす感触に、『リタ』は恍惚とした声を挙げた。
「んっ……ひひっ、まぁ結局、お前のカラダはこの通り俺の物になったわけだがな」
「やだ……やめて……へんなこと、しないで……体を返して!」
 男が猛然と立ち上がり、鉄格子にしがみつく。
 そんな力で牢屋を破れるはずもない。怪力自慢の二人でも不可能だろう。
「きゃあっ、こわーい。食事も届けたし、『私』はもう帰りますねぇ」
 わざとらしく少女の声色を使い、牢から離れる。
「待って……待って! お願い! 助けて! いやあああああああああああああああああ!!!!」
 男の絶叫を背に、ウィーグルは嬉々とした足取りで地下牢を後にするのだった。



「うまくいったみたいですね」
 階段を上りきると、長い銀髪の女が抑揚もなく声をかけてきた。
 金と朱の色を別々に宿した瞳が、無感動に地下牢から出てきた少女騎士を眺めている。
「あぁ、アンタのおかげだ。これが魔道具だって知らなきゃ、今も牢屋の中だった」
 ウィーグルが広げた手の平には、元の肉体から外れ落ちた指輪があった。足元に転がってきた際、拾っておいたのだ。
 昨夜、この女は牢を訪ねウィーグルに指輪の正体、そして効能や使い方に至るまで事細かに説明をした。
 半信半疑だったものの、実際に少女騎士のカラダを手に入れ意のままに動かしている今の状況は、その話が真実だったと認めざるを得ない。
「では、約束どおり」
 銀髪の女が平坦な口調のまま、手を差し出してくる。
 魔道具の使い方を教える代わりに、使い終わったら指輪を渡せ。それが女の出した条件だった。
「あぁ、返事はこれだ!」
 ウィーグルは指輪をもう一度手の中に握り締めると、一瞬で拳を女の鼻先に突きつけ、触れるか触れないかのところでピタリと止めた。
「くひっ、身体が軽いなぁ……ますます気に入ったぜ」
「……何のつもりですか?」
 近衛騎士団として鍛えられた拳を目の前にしながら、女はあくまでも平然としたものだ。
「こんなすげぇ道具、手放すわけないだろ? それとも、無理矢理奪うか?」
 近衛騎士団の一員だけあって、リタの身体能力は高い。人質に取れたのも、男に怯えるあまりその実力が発揮されなかったからだ。
 しかし人々を守るはずの力は今や盗賊に奪われ、悪事の片棒を担がされている。
 約束を違えることなど、ウィーグルにとっては当たり前のことだった。
「……わかりました。指輪はあなたが持っていてください。ただし、一つだけ」
「あん?」
「指輪の効果があるのは一人一回だけです。なのであなたはもう、それを使うことが出来ません」
 つまり、ウィーグルとリタは二度と元のカラダに戻れない。
 長年使っていた男の体を手放すことになったが、未練はなかった。
 以前よりも若く、美しく、そして強い肉体を手に入れたのだ。死刑がほぼ確定した元の肉体など、もはやどうでもいい。
「構わねぇよ」
 自分が使えずとも、他人に使わせれば良い。
 少女の顔で醜悪な笑みを浮かべ、ウィーグルは女と別れた。

 さらに階段を上がり、一日ぶりに太陽を拝む。
「さぁて、これからどうするか」
 当然ながら、ウィーグルに『リタ』としての生活を続ける気などない。しかしすぐに盗賊家業を再開するつもりもなかった。
 せっかく近衛騎士団の一員になったのだ。この身体の立場を利用しない手はない。
「くひ、くひゃはははは! 楽しみだぁ」
 日陰者だった元盗賊が堂々と陽光を浴び、ニタニタと笑う。
 少女騎士が織り成す略奪は、始まったばかりだ。






今回の話は三人の主人公で進行して行きます
なので少女騎士な盗賊の出番は一時停止します

次はシスター!
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